志村けんと菅田将暉、山田洋次監督最新作「キネマの神様」でW主演…松竹100周年記念作

引用元:スポーツ報知
志村けんと菅田将暉、山田洋次監督最新作「キネマの神様」でW主演…松竹100周年記念作

 タレントの志村けん(69)が、山田洋次監督(88)の最新作「キネマの神様」(原田マハ原作、12月公開)で映画初主演することになった。松竹映画100周年の記念作としてつくられるもので、俳優・菅田将暉(26)とのダブル主演で主人公を演じる。

 志村と名匠が初タッグを組む。映画出演は高倉健主演「鉄道員(ぽっぽや)」(99年)以来、21年ぶり。松竹を舞台に“映画の神様”が起こす奇跡を描く今作では、ギャンブルに明け暮れ、家族に見放されながらも映画を愛してやまない主人公を演じる。シリアスな場面も多いが、志村には長年、変幻自在に人を楽しませてきた腕がある。「俳優・志村けん」を強く印象づけることになりそうだ。

 本人も「松竹の節目の作品に選んでもらい、光栄です。ありがとうございます。山田監督の作品もたくさん見てきましたので、緊張感と不安を感じつつも撮影に入るのをとても楽しみにしています」と気負いはない。以前、フジ系バラエティー「志村けんのだいじょうぶだぁ」で「男はつらいよ」のパロディーを披露。寅さん風“変なおじさん”にふんして倍賞千恵子(78)と共演し、話題になったこともある。

 もう一人の主役が若手演技派の筆頭格、菅田。主人公の若かりし頃を演じる。「脚本を読みながら、体が熱くなりました。この世界に入って良かった。そんなふうに思いました」と話す。こちらも3月のクランクインを心待ちにしている。

ドラマチック 山田監督は「映画が娯楽の王座を占め、また日本映画が世界中の関心と尊敬を集めていた黄金時代があった」といい、「この時代に華やかな青春を過ごした映画人の喜びと悲しみの人生を、映画製作百年の歴史を持つ松竹を舞台としてドラマチックに描きたい」ときっぱり。撮影は5月まで行われる。

 ◆49年ぶりの山田組・宮本信子参加

 志村と夫婦を演じるのが宮本信子(74)。「男はつらいよ 純情篇」(71年)以来、49年ぶりの山田組参加に「この上なく素晴らしいタイトルを持った作品。映画を愛するお客様に届けられるよう、撮影に臨みたい」。撮影所で働いていた主人公が思いを寄せる女性役に永野芽郁(20)。「菅田さんとは3回目の共演。今までとは違う関係性の役どころなので、どんな空気が生まれるのか楽しみです」とコメントしている。 報知新聞社