志村けんと菅田将暉がW主演!山田洋次監督最新作『キネマの神様』公開決定

引用元:Movie Walker
志村けんと菅田将暉がW主演!山田洋次監督最新作『キネマの神様』公開決定

松竹の前身となる松竹キネマ合名社の設立、および数々の名作を創りだした松竹蒲田撮影所の開所から、今年100周年を迎える松竹映画。それを記念して『キネマの神様』が2020年12月に公開されることが決定した。

第25回山本周五郎賞や第36回新田次郎文学賞など数々の文学賞を受賞してきた小説家の原田マハが執筆した同名小説を原作とする本作は、家族にも見放されたダメ親父に“映画の神様”が奇跡をもたらす時代を越えた“愛と涙”の感動ストーリーとなっている。無類のギャンブル好きであるゴウは、妻の淑子や家族に見放されたダメ親父。しかしそんな彼にも、たった1つだけ愛してやまないものがあった。それは“映画”。行きつけの名画座の館主であるテラシンとゴウは、かつて映画の撮影所で働く仲間であり、時代を代表する名監督やスター俳優に囲まれながら夢を追い求め、青春を駆け抜けていた。だが、ゴウとテラシンはともに食堂の娘へ恋心を抱いたことにより、運命の歯車は狂いはじめる。若き日のゴウが信じ続けた“映画の神様”が、時を越えてひとつの家族に奇跡をもたらす…。

主人公のゴウを演じるのは、バラエティ番組「8時だョ!全員集合」や「ドリフ大爆笑」などでお茶の間に多くの笑いを届けてきた志村けん。1999年に公開された『鉄道員 ぽっぽや』以来、21年振りの映画出演となり、初主演を務める志村は本作の出演に対し「緊張感と不安を感じつつも撮影に入るのをとても楽しみにしています」と、コメントしている。あわせて、若き日のゴウを演じるのは、『アルキメデスの大戦』(19)や『糸』(4月24日公開)に出演する若手演技派俳優の菅田将暉。志村と同じく主演を務め、また山田組初参加となる菅田は「脚本を読みながら、体が熱くなりました。この世界に入って良かった」と高揚感を滲ませるコメントを寄せている。初共演となる2人がどんな演技をみせるのか期待が高まる。

さらに、ゴウの妻である淑子を『お葬式』(84)や『マルサの女』(87)など数々の名作映画に出演してきた宮本信子。若き日のゴウが恋心を抱いた食堂の娘を『君は月夜に光り輝く』(19)や『仮面病棟』(3月6日公開)などの話題作に出演する若手実力派女優の永野芽郁が演じる。宮本は本作の出演に対し、「志村けんさんとご一緒するのははじめてなので、とても楽しみにしております」と共演を喜ぶコメントを寄せ、永野は「大先輩方とご一緒してたくさんのことを吸収できるように精一杯頑張りたいと思います」とコメントしている。

そして、本作の監督を務めるのは、「男はつらいよ」シリーズや「家族はつらいよ」シリーズなどで松竹とタッグを組んできた巨匠、山田洋次。山田監督は本作に対し「華やかな青春を過ごした映画人の喜びと悲しみの人生を、映画製作百年の歴史を持つ松竹を舞台としてドラマチックに描きたい」と、コメントしている。

映画をテーマにした原田マハの感動作を、はたして山田監督と豪華キャスト陣はどのように紡いでいくのか。ぜひ今後の情報を心待ちにしたい!

<スタッフ・キャストコメント>

●志村けん(ゴウ役)

「僕が映画に出演させていただくのは人生で2度目で、前回から約20年ぶりになります。松竹映画100周年という節目の作品に選んでもらい光栄なことだと思っております。ありがとうございます。山田洋次監督の作品もたくさん見ていましたので、緊張感と不安を感じつつも撮影に入るのをとても楽しみにしています」

●菅田将暉(若き日のゴウ役)

「今回このような素敵な座組に呼んでいただけたこと心から感謝しています。山田洋次監督のもと、キネマの神様が微笑んでくれるよう丁寧に紡いでいきたいと思います。脚本を読みながら、体が熱くなりました。この世界に入って良かった。そんな風に思いました。撮影所と映画と映画館とそこにいる人たち。この優しい情熱がどうか届きますように。よろしくお願いします」

●宮本信子(淑子役)

「約50年ぶりの山田組となります。山田洋次監督が手がける『キネマの神様』という、この上なく素晴らしいタイトルを持った作品に参加できることを嬉しく思っています。志村けんさんとご一緒するのははじめてなので、とても楽しみにしております。映画を愛するお客様に届けられるよう撮影に臨んでまいります」

●永野芽郁(食堂の娘役)

「松竹映画100周年記念作品である本作に山田組の一員として出演できること、とても光栄に思います。山田洋次監督が生みだす温かい世界に自分が存在できる喜びと、緊張感でいまから撮影が待ち遠しいです。菅田さんは3回目の共演ですが、いままでとは違う関係性の役どころなのでどんな空気が生まれるのか、とても楽しみです。大先輩方とご一緒してたくさんのことを吸収できるように精一杯頑張りたいと思います」

●山田洋次監督

「その昔、映画が娯楽の王座を占め、また日本映画が世界中の関心と尊敬を集めていた黄金時代があった。あのころの撮影所はまさに夢の工場として活気に溢れていて、通俗娯楽映画から映画史に残る芸術作品まで続々と作られていた。この時代に華やかな青春を過ごした映画人の喜びと悲しみの人生を、映画製作百年の歴史を持つ松竹を舞台としてドラマチックに描きたい」(Movie Walker・文/編集部)