木下ほうか、松下奈緒ら「アライブ」出演者から誕生日サプライズ「現場では初めて」

引用元:スポーツ報知
木下ほうか、松下奈緒ら「アライブ」出演者から誕生日サプライズ「現場では初めて」

 女優・松下奈緒(34)主演のフジテレビ系ドラマ「アライブ がん専門医のカルテ」(木曜・後10時)に出演中の俳優・木下ほうかが、56歳の誕生日を撮影現場でサプライズ祝福された。

 同作は、日本のTVドラマとして初めて腫瘍内科を舞台にし、リアルながん治療の現状を取り扱う医療ドラマ。松下が演じる腫瘍内科医・恩田心(おんだ・こころ)と、心と同じ病院に移籍してきた有能な消化器外科医・梶山薫(かじやま・かおる/木村佳乃)の2人の医師を中心に、がん治療の最前線で闘う医師と患者の姿を、あふれるほど情感豊かに描くメディカル・ヒューマンドラマ。

 心が勤める腫瘍内科の部長、阿久津晃(あくつ・あきら)役を演じる木下の誕生日が24日ということで、前日の23日、収録現場で祝福が行われた。この日は松下演じる心、清原翔(26)演じる結城、岡崎紗絵(24)演じる夏樹、藤井隆(47)演じる光野、そして木下演じる阿久津の“チーム・オンコロ”と呼ばれる腫瘍内科の医師たちが一挙に集うシーンを撮影。

 患者の治療方針を巡り協議をしている場面で、緊張感漂う中リハーサルが行われていた。「リハーサルは以上です!」というスタッフの声がかかっても、真剣に台本を読んでいる木下。そこへスタッフから「1月24日、明日は木下ほうかさんのお誕生日です!おめでとうございます!」と掛け声がかかり、木下はとまどいながら周囲を見渡す。そこへ松下がたくさんのいちごでデコレーションされたフルーツブーケを持って登場すると、「僕、いちご大好きなんです」と木下も思わずにっこり。「僕もう56歳ですよ…」と照れた様子を見せる木下に、「おめでとうございます!」と松下がお祝いの言葉をかけると再びスタジオは祝福の拍手に包まれた。芸歴40年の木下だが「現場でお祝いしてもらったのは初めてです」と話し、他のキャスト陣に囲まれながら満面の笑顔で記念撮影に臨んだ。

 30日放送の第4話では、心の夫、匠(中村俊介)の告別式が行われる。葬儀を終えた心は、悲しみを抱えながらも日常に戻ろうと、数日後から勤務を再開する。阿久津や光野は心配するが、心は、気丈にふるまう。以前より仕事に打ち込んでいく心だが、突然、警察から京太郎(北大路欣也)に関しての連絡を受ける。心を心配した阿久津は心を呼び出し、医療現場が提唱する遺族に寄り添い援助する“グリーフ・ケア”の話をする。一方、薫は、匠の死につながる真相を心に言えないでいた。打ち明けるべきか否か。思い悩む薫の元に、先日薫と偶然の出会いを果たしていた関河隆一(三浦翔平)が姿を現し、真の目的を打ち明ける。最愛の人を失ったとき、遺された家族は、悲しみをどう乗り越えていくのか。再び人生の希望を見いだそうと懸命に生きる姿はすべての視聴者を勇気づける。

 ◆「腫瘍内科とは」

 腫瘍内科は欧米では1960年代に発祥し、がん治療を専門とし専門医の立場で、さまざまながん患者の治療を主導していくために生まれた科。彼らが中心となって、外科医・放射線科医・緩和ケア医などを束ねて、がん患者をさまざまなゴールに導いていく。正しくベストな治療法を提唱することで、患者の不安を取り除き、患者に寄り添う医師と言われている。日本では、2000年代に入り誕生した診療科で、徐々に設置が進んでいるが、現時点での日本における腫瘍内科医の数は1300人程度と、欧米のおよそ13分の1にとどまっている。一説によると、現状の日本における患者数と比べると、およそ5000人程度の腫瘍内科医が必要とされるとも言われており、いま最も求められると言っても過言ではない医師の種類の一つとも考えられている。腫瘍内科医が向き合うのは、すべてがん患者。専門医だからこその本当の病原を見抜く知識と患者のQOL(Quality of Life=人生の質)を一番に考え、がんを切る以外の選択肢も提示できる豊富な経験則を持つ。がんにはできる場所の臓器の違いや進行度合いを示すステージの違いだけでなく、そもそも人により、あらゆる種類の形のがんが存在する。それらのがんの種類をきちんと把握し、特性を理解し、いろいろな症例からベストな治療法を見だしていく腫瘍内科医。彼らは患者ががんを克服する事と最終目標としながらも“がんと共に生きること”を提唱し、数々のがん患者に向き合い、さまざまな形でがん患者を救っていく。 報知新聞社