2020年の超大作『エターナルズ』 は、アベンジャーズも勝てない最強チーム？

　2020年のアメコミ原作映画で最も大きな波といえるのが、マーベルコミックス原作映画の『エタ―ナルズ』です。11月6日（金）全米公開予定の同作品は7000年にも及ぶ歴史を描く壮大な物語となり、人類の守護者の役割を担う複数のヒーローたちで結成された「エターナルズ」が活躍します。

【画像】11月公開『エターナルズ』 謎に包まれたヒーローたちの肖像（4枚）

　マーベルは同作を「単なる新作ヒーロー映画ではない」とし、2014年の『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』以来の新作ヒーローチーム映画として世に送り出すのですが、同作ではマーベル・ユニバースの始まりを描くことが分かっており、「アベンジャーズ」メンバーで最も古い「キャプテン・アメリカ」よりもはるか昔の始まりの物語となるようです。

　MCU（マーベルシネマティックユニバース；同一の世界観にもとづく、マーベルキャラクターの映像作品群）の根幹を築く作品と位置づけられ、MCUの過去作やアベンジャーズとの関係性も示唆されています。

『エターナルズ』はスケールの壮大さだけでなく俳優陣の「豪華さ」でも注目を集めています。『ゲーム・オブ・スローンズ』『シンデレラ』のリチャード・マッデン、『デスペラード』『フロム・ダスク・ティル・ドーン』のサルマ・ハエック、『新感染 ファイナル・エクスプレス』のマ・ドンソクといった多彩な出演者のほか、『トゥームレイダー』シリーズで有名なアンジェリーナ・ジョリーが参戦。

　近年は映画監督としても活躍するジョリーですが、ヒーロー映画への本格参戦のために激しいトレーニングに挑んだといいます。アクション映画に出演するのは、『ソルト』『ツーリスト』が公開された2010年からちょうど10年ぶりです。彼女が演じるのはギリシャ神話の女神アテナに由来する名前をもつ、セナというキャラクター。超人的な能力を持つエターナルズのリーダーであり、戦士という設定で、過去出演作でキレキレの動きを見せたジョリーがスクリーンに帰ってくるという点でも注目度は高いでしょう。

　物語では、人類史の裏側に「エターナルズ」と敵である「ディヴィアンツ」の存在があったことが語られます。「エターナルズ」は人類を守るために現れるという設定があり、神様のような行動もすることから、ヒーローチーム「アベンジャーズ」も及ばない最強チームとも目されているようです。