「情熱のアランフェスx輝きのモーツァルト」 サントリーホールで名曲名演に浸るひとときを

引用元:ぴあ
「情熱のアランフェスx輝きのモーツァルト」 サントリーホールで名曲名演に浸るひとときを

新年恒例の「ニューイヤーコンサート」で奏でられるウィンナ・ワルツやポルカの調べが一段落し、そろそろ本格的なクラシックの世界に浸りたいとお考えの方にピッタリのコンサートが『情熱のアランフェス×輝きのモーツァルト』公演だ。プログラムには、その名の通りスペインの作曲家ロドリーゴとクラシック史上屈指の天才と謳われるモーツァルトの代表作が並ぶのだから楽しみだ。

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ギター史上最大のヒット曲の1つに数えられる名曲「アランフェス協奏曲」は、ジャズのレジェンド、マイルス・デイビスが名盤『スケッチオブ・スペイン』で手掛けたことでも知られる名旋律。オーケストラを背景に奏でられるギターの調べはまさに溜息モノの美しさだ。

そしてモーツァルトの「ピアノ協奏曲第21番」は、映画『みじかくも美しく燃え』で名高い名旋律。この2曲に加えてロドリーゴのもう一つの名曲『ある貴紳のための幻想曲』までもが楽しめるのだから素敵だ。ソリストには、新進気鋭の2人、河野智美(ギター)と八木大輔(ピアノ)が登場し、梅田俊明指揮、東京フィルハーモニー交響楽団とともに美しいハーモニーを醸し出す。しかも会場はサントリーホールとなればこれはゴージャスこの上なし!

名曲名演に名会場と3拍子揃ったイベントが目前だ。

●公演概要

1月29日(水)サントリーホール 大ホール

「情熱のアランフェスx輝きのモーツァルト」

●河野智美 Tomomi Kohno(ギター)

東京都出身。クラシカルギタ-コンク-ルで優勝のほか、東京国際ギターコンクール、アジア国際ギターコンクールなど、国内外のコンクールで入賞。

2004年、オリジナルギター作品集『白い軌跡』、『DIECI CENTESIMI』をリリース。作曲家と一緒に音作りをしていくという新たな試みで、クラシックの枠を越えて多くの支持を得る。

2009年より2015年までコンサートシリーズを企画し、自身のコンサートの他、若手ギタリストの出演の場として、また世界的ギタリスト、パヴェル・シュタイドル氏を招いた東京公演など、年数回のコンサートはいずれも成功を収めた。

2011年、ギター製作家キム・ヒホン氏のプロデュースにより韓国にてDVD『Recollections』をリリース。韓国、中国でのリサイタルの他、ロシアのウラジオストク国際ギターフェスティバル、タイ国際ギターフェスティバルに招かれ、絶賛を博す。

2012年、イタリアのトリノ音楽祭で3回のリサイタルを行い、トリノ市民から高い評価を得た。さらにその時に見たイタリア各地での大聖堂に触発されたことは、アルバム『祈りOracion』(2013年「レコード芸術」特選盤)の選曲に大きな影響を与えている。

2015年、国際協力の一環として南米ボリビア・コチャバンバの音楽院を訪れ、技術指導や指導法のアドヴァイスを行う。そのときのコチャバンバ市民を招いたコンサートでは大きな成功を収めた。またその後再びタイにも招かれてリサイタルを行い絶賛を博した。秋には「ジャズクラシック」をテーマに、現代のコンポーザー・ギタリストに焦点をあてたアルバム『リュクス』をリリース、音楽評論家の濱田滋郎氏より「ギター・アルバム中、最上級の成果」と評され、「レコード芸術」誌で特選盤の評価を得る。2016年、オーストリアのルスト国際ギターフェスティバル、ロシアのモスクワとエカテリンブルクに招かれ、またスペインのマドリードでのリサイタルも2度に亘り成功させる。2017年、初のオール・バッハ・アルバム『ザ・バッハ』(「レコード芸術」特選盤)をリリースし、東京・銀座の王子ホールでのリサイタルでは満場の観客で大成功を収めた。また、マドリードの歴史あるアテネオホールにて人間国宝鶴賀流第11代家元鶴賀若狭掾師匠とその一座、日本舞踊の花柳貴比氏、八王子車人形「西川古柳座」とのコラボレーション公演を行い、日西伝統芸能の共演は大きな反響を呼んだ。

2018年、サントリーホール・ブルーローズにて現代の楽器でのバロックアンサンブルのコンサートを行い、「ギター室内楽の新たな境地」と評判を呼んだ。秋にはベトナムのアルマ・ハノイ国際ギターフェスティバル、2019年にはスペインのガンディア国際ギターフェスティバルに招かれ絶賛を博した。また、スペイン最大とも言われるホセ・トマス国際ギターコンクールにてユース部門の審査も務め、更なる活躍の広がりを見せている。2019年スペイン作品集『The Spain』をリリース、レコード芸術誌で特選盤の評価を得る。その音の響きには温かみがあり心に入ってくる、また聴く人の心に寄り添う音楽と定評がある。 これまでに、横尾幸弘、江間常夫、高田元太郎、福田進一の各氏に師事した他、R.ディアンス、E.フェルナンデス、S.テナント、M.E.グスマン、A.ピエルリの各氏など国内外で多くのマスタークラスを受講し研鑽している。バロックギターと古楽を竹内太郎氏に師事。また、日本・スペインギター協会会長代理としてギター音楽の普及とギター界発展に寄与するべく、日々努めている。

●八木大輔 Daisuke Yagi(ピアノ)

2003年神奈川県生まれ。4歳より藤井麻衣子、6歳より石井理恵の両氏に手ほどきを受け、現在黒田亜樹、ヴィンツエンツォ バルツァーニの両氏に師事。またタチアナ ゼリクマン、ドミトリー バシキーロフの各氏にも指導を受ける。

2017年5月、第7回ビアノタレント国際コンクールにて大賞および聴衆賞 受賞。同年10月第30回ボッツォーリ国際ビアノコンクールにおいて第3位、13歳で史上最年少入賞を果たす。2018年3月第4回スタインウェイコンクールin Japanにて大賞および聴衆賞受賞。同年5月チッタ・ディ・カントゥ国際ビアノ協奏曲コンクール古典派部門で第1位(最年少受賞)併せてベートーヴェン賞受賞。2019年6月、アンドレア・バルディ国際ビアノコンクールにて、史上最年少で第1位受賞。現在、慶應義塾高等学校在学中。シャネル・ピグマリオン・デイズ2020参加アーティスト。
(2019年10月現在)