瀬戸利樹 遅刻したら、スマホを使かったら…自殺催眠発動! 映画『シグナル100』

引用元:TOKYO HEADLINE WEB
瀬戸利樹 遅刻したら、スマホを使かったら…自殺催眠発動! 映画『シグナル100』

 突如として、自殺暗示催眠をかけられた36人の高校生たち。自殺催眠発動のシグナルは「遅刻をする」「スマホを使う」「涙を流す」…全部で100のシグナルを避けながら、彼らは生き残ることができるのか? 24日公開の映画『シグナル100』は、宮月新・近藤しぐれによる同名ベストセラーコミックを実写化。デスゲームに突き落とされた高校生たちを演じるのは、ヒロイン・橋本環奈を筆頭に、ネクストブレイク必至の若手実力派俳優たち。ドラマ「偽装不倫」で主人公の姉の不倫相手を演じ、注目を集めた瀬戸利樹が、ミステリアスなイケメン高校生・和田役で、美しくもダークな存在感で魅せる!

「普段はけっこうフワフワしています」

「楽しいというと語弊があるかもしれませんが、やりがいのある役どころでした」と振り返る瀬戸利樹。「特に序盤から中盤は、他の生徒に対する優越感、有利さを感じられるので役どころとしての愉快さもありましたね(笑)」。

 瀬戸が本作で演じたのは、常にクラスメイトたちから一歩距離を置いているクールな高校生・和田。何を考えているのか誰にも本心を明かさない人物だ。

「和田は心の中の一部分に小さな狂気を宿している人物。同時にある意味、一番人間らしさを持っている人物じゃないかなとも思うんです。死に直面する状況の中で、和田の立場に置かれたら誰もがああいう行動を取りうるんじゃないか、と、脚本を読んでいくうちに、和田の気持ちを理解できてしまっている自分がいました。同情というか共感というか、もしかしたら、自分が和田を演じたからというのもあるのかもしれませんけど」

 本作のメガホンをとったのは、デビュー作『さまよう小指』(14)が、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2014でグランプリ受賞した竹葉リサ監督。物語の緊迫感をつかさどるといっても過言ではない難しい役どころを表現するにあたって、監督とはどんな話を?

「演じるうえで、自分自身が経験したことがないような役どころがほとんどだと思うんですが、今回はとくに突然、死と直面するという状況に加え、和田という人物の持つ要素がまったく自分にないものだったので、自分を和田にすりよせて役を作っていかなければならないことに、少し不安もありましたし、実際、準備段階では一番大変な部分でした。竹葉監督からは“かっこよく、美しくいて”という指示を頂いていたので、それを大前提として、プラスどれだけ肉付けしていくか、自分なりに考えていく必要がありました。表情だったりまなざしだったりで、和田の内面を見た目でも伝わるように意識して演じました。見ている方にも和田が心の奥に抱えている闇をかすかに感じさせるように、死んだような目というか生気のないまなざしを心がけていました」

 物語が進むにしたがい明かされていく和田の闇。物語の緊迫感にも密接に関わるため、その度合いを計算しながら演じるのは相当難しかったのでは。

「そこは本当に難しかったです(笑)。和田の内面をどれだけ出していくか。“和田パーセンテージ”20%とか、ここで40%とか(笑)、その度合いをどのシーンでどれだけ出していくかという部分はすごく悩みました。でもそこは、監督や脚本の渡辺雄介さんともお話しつつ、共通理解を得ながら作っていくことができたので良かったと思います。最後、お2人から、すごく良かったよと言っていただけたのは本当にうれしかったです」

“シグナル”の謎が明かされるにしたがい、疑念や計略、裏切りが渦巻きさらに追い詰められていく生徒たち。実際の現場の様子は?

「36人がみんな、すごく仲が良かったです。緊迫感ある作品なので集中力を保つためにも、休憩中はみんなで楽しく過ごしていました。控室も36人全員一緒だったので、学校によくあるストーブの周りに皆が集まってワイワイしていて、本当のクラスのようでした。撮影が終わると共有スペースに集まってよくおしゃべりしていたことは、僕らみんなのいい思い出になっていると思います」

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