将棋の谷川九段が順位戦B級1組から降級 17歳以来40年ぶりのB級2組へ

引用元:スポーツ報知
将棋の谷川九段が順位戦B級1組から降級 17歳以来40年ぶりのB級2組へ

 将棋の谷川浩司九段(57)が23日、東京都渋谷区の将棋会館で行われた順位戦B級1組・千田翔太七段(25)戦に先手番で敗れ、今期2勝9敗となり、来期のB級2組への降級が確定した。谷川九段は順位戦の頂点に立つ名人を5期獲得し、十七世名人の資格を持つ。

 今期順位戦で勝ち星を伸ばせていなかった谷川九段は、残り1局に勝利しても下位2人の降級枠から脱することはできないため、陥落が確定した。

 谷川九段は1976年、加藤一二三に次ぐ史上2人目の中学生棋士として14歳でデビュー。最速・最短の手順で相手玉を寄せるスタイル「光速の寄せ」を武器に順位戦を6年で駆け上がり、83年に史上最年少の21歳で名人となった。

 90~2000年代は宿敵の羽生善治との激闘を繰り広げ、97年には5期目の名人を獲得して永世名人(十七世名人)資格保持者となった。タイトル獲得27期は羽生善治、大山康晴、中原誠に次ぐ史上4位を誇る。

 順位戦ではA級に史上3位の32年連続(名人5期含む)で在位したが、2014年に降級。以降は「鬼の棲み家」と称されるB級1組で最年長棋士として6期戦ったが、今回ついに陥落となった。 報知新聞社