クイーンのブライアン・メイ 来日早々、見せた「日本好き」の顔 映画への賛否に語ったこと

引用元:withnews
クイーンのブライアン・メイ 来日早々、見せた「日本好き」の顔 映画への賛否に語ったこと

映画『ボヘミアン・ラプソディ』の大ヒットを経て始まった世界ツアーで、Queen(クイーン)のメンバーが日本に滞在しています。ブライアン・メイさんとロジャー・テイラーさん、そしてフレディ・マーキュリー亡き後のボーカルをつとめるアダム・ランバートさんによるツアー。来日、早々メッセージを発信し「今人々は平和の大切さを忘れている……」「音楽は子どもたちをつなぐすばらしいツール……」と訴えました。デビュー当初は政治的メッセージと距離をとっていた彼らですが、円熟味を増した今、その発言にも注目が集まります。(朝日新聞・岩崎賢一)

【画像】「銀ぶら」中のブライアン・メイ、和光の前では「自撮り」も

インスタに「日本に戻ってきた」と投稿

「クイーン+アダム・ランバート」のツアーのため1月20日、プライベートジェットで来日したメンバーたち。初来日時の1970年代のような空港に多くのファンが詰めかけるよう状況ではありませんでしたが、ブライアンさんは、早速、インスタグラムに機上から撮影した富士山の写真とともに、日本への熱いメッセージを送りました。

「Very exciting returning to Japan. QUEEN’s relationship with the Japanese people has been extraordinary and enduring, and now enters yet another phase – post Bohemian Rhapsody the movie.」

日本に「戻ってきた」という表現からは、日本人との距離の近さを感じている様子が伝わります。そして、クイーンと日本人のファンは「新たな段階」に入るとし、若い世代のファンを歓迎しています。

別の投稿では、世界情勢をにらみ「世界には平和より重要なものはほとんどない」というメッセージも書き込んでいます。

ファンに自ら近寄りサインも

日本到着後、ファンの前に現れたブライアンさん。初来日時と変わらず、気さくに交流する姿を見せてくれました。

1月22日、愛用のギター「レッド・スペシャル」をイメージした限定腕時計の制作でコラボレーションした、セイコーウオッチの服部真二代表取締役会長兼CEOを表敬訪問した際、車を降りると路上で遠巻きに待っていたファンに自ら近寄り、サインや記念撮影に応じていました。

ちなみにセイコーとのコラボは、1975年の初来日のときに買ったのが同社の腕時計だったという縁から生まれたそうです。

「下の子が小さい頃からセイコーの時計のベゼルを回すのが好きだったので、もう家族一員のようなものです」

5月15日から世界で順次発売される限定モデルは9千本。裏ぶたにはシリアルナンバーに加え、ブライアンさんのサインが刻まれています。ブライアンさんがレッド・スペシャルを奏でるときに使う6ペンス硬貨をイメージしたスペシャルコインがついています。

この機会に行われたオフィシャルインタビューでは、「最近、運動をするのが好きで、今回のホテルには庭やジムがあるので気に入っています。水泳だとかあたたかい温泉、冷たい温泉などに入って1日の準備をしてから出掛けるようにしています」と語っていました。

天体物理学の博士号をもつブライアンさん。インスタグラムでは、専門分野の宇宙についての投稿はもちろん、動物愛護や虐待防止に関するメッセージも多く投稿しています。

「最近は仏教に関心を寄せています。ここ1カ月ぐらいはビーガンになりました。また動物愛護団体に関係しているので、すべての生き物が神聖であるという仏教の教えと私の動物愛護活動は非常につながっていると思います」