食レポに挑戦！松下奈緒が巡る、６４年東京五輪を支えた料理人たち

　女優、松下奈緒（３４）が２月９日放送の日本テレビ系「東京オリンピック１９６４　魂のレシピ～世界をもてなした伝説の料理人たち～」（後３・０）でナビゲーターを務めることが２２日、分かった。６４年東京五輪を支えた料理人たちに焦点を当てた特番。当時の「オリンピック・メニュー」に込められた思いを“金メダル級”の絶品料理とともに紹介する松下は「食べた瞬間の表情を見てください」とお茶目に呼びかけた。

　女優、ピアニストとして活躍する松下が、台本でも楽譜でもなく世界をもてなしたメニューと、世界に挑んだ料理人たちの物語を伝える。

　同番組は、６４年東京五輪の選手村食堂で提供された「オリンピック・メニュー」を軸に、世紀の大イベントを成功に導いた３００人の料理人たちの戦いを紹介。同メニューは当時帝国ホテルの料理長だった村上信夫シェフを中心に選手村料理長４人によって作成され、１７８のレシピが全て１２０人分の分量で３８ページにわたって記されている。

　このレシピを追いかけるナビゲーターが、「食べるのが大好き」と公言する松下だ。幅広い世代から愛される女優として、今年の東京五輪を前に大役を任され、「何らかの形で東京五輪に参加したいと思っていたのでうれしい」と感激した。

　収録では帝国ホテルをはじめ、全国に足を運んで当時選手村で腕を振るった料理人たちや食堂を利用した選手たちを取材。帝国ホテルではビーフシチューなど第２代総料理長・田中健一郎氏による当時の再現レシピや、食堂で人気だったオムレツを味わうなど絶品料理２９品を堪能し、「２日に１回ぐらいおいしい洋食を食べていたので、極上の時間でした」と笑顔。「宝物のような貴重な話を聞いて、メダルを獲得したアスリートだけでなく、『食』を支えた彼らもまたメダリストだったんだなと思いました」と偉業をたたえた。

　番組では同メニューがどのように作られたか、愛知・明治村に一部が移築保存されている当時の帝国ホテル本館ライト館を使用してドラマで再現。取材を通じて「おいしいものは本当に人を幸せにするんだな」と実感した松下は、食レポにも挑んでおり、「『おいしい』と言う前においしい顔をしているので、言葉よりも表情に注目していただければ（笑）」とアピールしている。