長澤まさみが妖艶な“母”を演じる衝撃作…『MOTHER マザー』超特報映像は危険な香り

引用元:Movie Walker
長澤まさみが妖艶な“母”を演じる衝撃作…『MOTHER マザー』超特報映像は危険な香り

今年で女優デビューから20年目を迎える長澤まさみが『日日是好日』(18)で報知映画賞監督賞を受賞した大森立嗣監督とタッグを組む『MOTHER マザー』が、初夏より公開されることが決定。このたび超特報映像が解禁された。

【写真を見る】長澤まさみが自堕落で奔放な母親に…!超特報&スチールでは妖艶な雰囲気も

本作は実際に起きた“少年による祖父母殺害事件”から着想を得た衝撃作。ゆきずりの男たちと関係を持つことで、その場しのぎの生活をおくる自堕落で奔放な女、秋子(長澤)。彼女の幼い息子の周平(郡司翔)は、そんな母親しか頼るものはなかった。やがて、寄る辺のない社会の底辺で生き抜く母と息子の間に“ある感情”が生まれ、成長した周平は凄惨な事件を起こしてしまうことに…。

今年5月には舞台「ガールズ&ボーイズ」で一人芝居に挑戦し、また昨年大ヒットを記録した主演作の続編となる『コンフィデンスマンJP プリンセス編』(5月1日公開)も控えている長澤。「どこか他人事じゃないと思わせられるリアルがあって、母親の存在の大きさや親が子を育てる責任について考えさせられ、この役を演じてみたいと思いました」と、自ら本作への出演を選んだことを明かす。

そして、長澤演じる秋子の内縁の夫になるホストの遼役を演じるのは阿部サダヲ。「長澤まさみさんは、シリアスからコメディまでなんでもできる女優さんということはわかっていました。母親役の印象はあまりなかったのですが、すごくグッときましたよ」と、初共演の印象について語った。

このたび解禁された15秒の超特報映像は、血塗れの姿で歩く少年の姿から始まるセンセーショナルな仕上がりに。さらに長澤が幼い息子の膝を舐めて笑顔を向ける姿も映しだされている。これまで様々な役柄に挑み数多くの女優賞を獲得してきた長澤が、新境地ともいえる本作でどのような表情を見せてくれるのか。続報を期待しながら、公開を待ちたい。

<コメント>

●長澤まさみ(秋子役)

「今回この脚本をいただいて、結婚しておらず、子供がいない自分は、母親目線ではなく息子の周平の目線で脚本を読んでいました。どこか他人事じゃないと思わせられるリアルさがあって、母親の存在の大きさについて、親が子を育てる責任について考えさせられ、この役を演じてみたいと思いました。

今回私が演じる秋子は、視点の違いで、理解が大きく変わる独特なキャラクターです。初共演の阿部さんは、集中力が高くて、神出鬼没で妖精みたいな人でした(笑)。空気のように現場になじんでいて、本当に天才的な方だと思いました。大森組の現場の雰囲気が良く、共演した子供たちが本当に生き生きと演じていて、監督が現場を作るんだと改めて感じた現場でした」

●阿部サダヲ(遼役)

「なかなかこのような役(まったく思い入れることが出来ないダメな男)を頂く機会がないと思いましたし、大森監督、長澤さんとご一緒した事がなかったので、この役を演じてみたいと思いました。脚本を読んで、親子ってなんなんだろうとしばらく考え、何かに寄生していないと生きていけない…人の弱さ、脆さを感じました。

初共演でしたが、長澤まさみさんは、シリアスからコメディまで何でも出来る女優さんということは分かっていました。母親役の印象はあまりなかったのですが、凄くグッと来ましたよ、親子のシーン…僕はいないシーンです(笑)」

●大森立嗣(脚本・監督)

「港さんと脚本を組み立てていく中で“女”として破滅的なキャラクターである秋子が、一方では、子供をなめるように育ててきた“母”でもあるという一人の女性の大きな隙間をどのように描くかということに監督としてのやりがいを感じました。秋子は、強烈で想像を超えたキャラクターなので演じるのが大変だったと思いますが、撮影を進めるにつれ、長澤さんが作品の中でどんどん大きな存在になっていきました。長澤さんの非常によい表情を収めることができたと思います」(Movie Walker・文/久保田 和馬)