高橋英樹、宍戸錠さんとの別れを惜しむ「指針であり、憧れの大先輩」

引用元:スポーツ報知
高橋英樹、宍戸錠さんとの別れを惜しむ「指針であり、憧れの大先輩」

 俳優の高橋英樹(75)が21日、都内で「日本ジュエリーベストドレッサー賞」の表彰式に出席。式典後に取材に応じ、日活時代の先輩である宍戸錠さんについて「我々の指針であり、憧れの大先輩」と語った。

 突然の悲報を受け、「日活時代から58年ほどの付き合いですから、さびしいですね。昭和を代表する大スターで愛すべき大先輩。日活に憧れて、日活で育った世代としては悲しいですね」。最後に会ったのは1年ほど前で「しゃべるのが、おっくうそうでしたね。火事があったり、奥さんが亡くなったり、心配していました」と振り返った。

 錠さんに憧れ、1961年に17歳で日活が募集する「日活ニューフェイス」第5期生に合格した高橋は、初めて会った日のことも鮮明に覚えている。「試験の日、錠さんと二谷(英明)さんが『今年のニューフェイスは、いいやついるか?』と言って部屋に入ってきて、『いねーな』と言って出て行った」。試験で錠さんのモノマネを披露したそうで「錠さんの出ている映画を何本も見ていましたから。錠さんがいなければ、今の僕はない」と感謝した。

 デビュー当時、日活は「和製ジェームズ・ディーン」こと赤木圭一郎さん(享年21)が事故死し、昭和の大スター石原裕次郎さん(享年52)もスキーで負傷した直後で、高橋への期待が大きかった。「日活には素晴らしい先輩が多く、日活学校のように多くのことを学ばせていただきました」。錠さんをはじめ、二谷さん、小林旭(81)ら先輩俳優と共演することで影響を受けたという。

 錠さんとは自宅が近く、お互いの家を行き来する間柄だった。「食事にも行きましたし、マージャンをして遊んだこともありました。もう少し元気でいてほしかった」と別れを惜しんだ。 報知新聞社