AKSからの「独立」も追い風に? リクアワ躍進HKT48、その新体制は

引用元:J-CASTニュース
AKSからの「独立」も追い風に? リクアワ躍進HKT48、その新体制は

 AKB48グループを運営しているAKSは2020年1月20日、運営している国内3グループ(AKB48(東京)、HKT48(福岡)、NGT48(新潟))について、新会社を立ち上げて独立させると発表した。

【画像】「リクアワ」1位に抱き合って喜ぶ田島芽瑠さん、田中美久さん、松岡はなさん

 この発表の直前まで、ファンの投票でAKB48グループの楽曲を選んでランキング形式で発表する恒例のコンサート「AKB48グループリクエストアワーセットリストベスト50」(リクアワ)が行われていた。ベスト10のうち1位を含む4曲をHKT48の楽曲が占め、19年よりも大幅にランクイン数を伸ばした。新会社設立はHKT48にとって追い風になるのか。

■田中美久は指原莉乃の衣装で「恋チュン」センター

 例年の「リクアワ」は、ファンクラブやアプリ、有料メール、動画配信サービスなどの会員が1票ずつ投票できるのに加えて、CDにつく投票券でも投票できた。だが、20年はCDの投票券で投票する仕組みがなくなり、一人が簡単に大量の票を投じるにはハードルが上がったという経緯がある。投票はAKB48グループの1246曲を対象に行われた。

 そういった中で、田中美久さん(18)をセンターに、田島芽瑠さん(20)、松岡はなさん(20)による「ロマンティック病」が19年の2位からランクアップして1位になったのを筆頭に、4期生による「サクランボを結べるか?」(5位)、2期生による「僕らのStand By Me」(7位)、高身長メンバーのユニット「Chou」(シュー)による「パッションフルーツの秘密」(9位)の、国内グループとしては最も多い4曲がベスト10入り。HKTの楽曲が1位になったのは「リクアワ」では初めてだ。

 各グループのシングル表題曲で最も順位が高かったのは「恋するフォーチュンクッキー」の11位。田中さんが指原莉乃さん(27=19年卒業)の衣装を着てセンターを務めた。

「AKB48グループで、HKTよかった」とあいさつした直後に…

 1位になった「ロマンティック病」は、17年のHKT48のシングル「キスは待つしかないのでしょうか?」に収録されている楽曲だ。「リクアワ」では、最後に田中さんが

  「こうやって、あまり知られていない曲だと思うんですけど、AKB48グループのファンの皆さんが、すごく暖かく盛り上げてくださって、本当にAKB48グループで、HKTよかったなと思います!」

などとあいさつ。AKB48グループ内で活動できることに対する感謝を口にしたが、運営体制をめぐる大きな変更が発表されたのは、この直後だった。

 AKSの発表によると、3グループの運営は、それぞれ3~4月に立ち上げる「株式会社AKB(仮)」「株式会社HKT(仮)」「株式会社NGT(仮)」が担う。「経営・運営体制の強化、効率化」が目的で、AKSは社名を「Vernalossom」(ヴァーナロッサム)に変更して海外事業に注力する。

 なお、SKE48(名古屋)、NMB48(大阪)、STU48(瀬戸内)については、すでにAKS以外の会社が運営している。

 HKT48の広報担当者によると、新会社の最終的な株主は決定していないが「現AKSの子会社では無く、独立した会社となる予定」。AKSの持ち株比率は50%未満になるとみられる。