Base Ball Bear・小出、ついに「探し求めていた台所用スポンジ」に出会う

引用元:J-WAVE NEWS
Base Ball Bear・小出、ついに「探し求めていた台所用スポンジ」に出会う

J-WAVEで放送中の『GOLD RUSH』(ナビゲーター:渡部 建)のワンコーナー「CUSTOMLIFE MEET UP」。1月17日(金)はゲストにBase Ball Bearの小出祐介(Vo./Gt)が登場。小出がホラー映画を好きになったきかっけや、最近出会ったレアなギターを紹介した。

劇場の雰囲気が忘れられない、あのホラー映画

小出はロック界随一の映画マニアであり、昨年は新作だけで120本ほどの映画を観たと話す。昔の映画を含めると「さすがに数えていない」そうだ。

渡部:その中でもホラー映画が得意なんですよね。
小出:非常に得意です(笑)。

子どもの頃から愛好していたため、「いつどこで好きになったか」タイミングは定かではないが、ひとつ思い出があるようだ。

小出:アニメ『ゲゲゲの鬼太郎』で吉幾三さんが主題歌を歌っている第3シリーズがリアルタイムで、そのときに妖怪を好きになって、水木しげる先生の画集を見て「怖っ!」ってなって。
渡部:ははは(笑)。
小出:それから、1990年代の心霊写真ブームが来て、好きで追っていました。心霊写真を検証するテレビ番組が放送さている頃、1998年にホラー映画『リング』が公開されたんです。

当時、小出は中学生。劇場で鑑賞したあとの“異様な雰囲気”が、今でも忘れられないという。

小出:観終わった劇場の空気が「なんか、ヤバいの観たんですけど!?」みたいな感じになったんです。あれが体験として、こびりついていると思います。
渡部:「なんだこれは!」と。
小出:『リング』は続編となる映画『らせん』と同時上映されていたんですけど、『らせん』を観終わったときの「『リング』のあとに、これは何だったんですか?」っていう「?」の空気もすごかったですね(笑)。
渡部:劇場の一体感があったんですね(笑)。そこからホラー映画をいろいろと掘り始めたと。
小出:それが一番しっくりくるきっかけかもしれないですね。

怖いもの全般が好きなのかと思いきや、おばけ屋敷は苦手なのだという。なぜなら、びっくりするのが嫌だから。

渡部:でも、ホラー映画も基本の仕掛けはびっくりでしょ?
小出:そこをみんな勘違いしていて。ホラー映画を見て「怖い」と「びっくり」をイコールで捉えている方が多いですよね。
渡部:たしかに! 「シャワーカーテン開けるな、開けるな……」みたいな。
小出:開けて何かが起きて驚くのが怖いんじゃなくて、カーテンを開けるまでのドキドキの時間が「怖い」なんですよ。開けた結果「キャー!」というのは、驚いていいですよ、という記号でしかない。映画としては、その手間のドキドキをどうするかを考えて作るんです。
渡部:なるほど!
小出:ピークが来るまでの積立をどうするかを考えてるのがいいホラー映画だと思います。

小出の熱弁に「おもしろい!」と感心しきりの渡部だった。