いざ出陣!真田ナオキ、目指すは日ノ本一の歌い手 “苦行”5年で手に入れたダミ声武器

いざ出陣!真田ナオキ、目指すは日ノ本一の歌い手 “苦行”5年で手に入れたダミ声武器

 22日にシングル「恵比寿」でメジャーデビューする歌手、真田ナオキ(30)が20日、東京・恵比寿のウェスティンホテル東京でお披露目会見を行い、戦国時代さながらの若手演歌・歌謡界の制覇に名乗りをあげた。吉幾三(67)を師匠に持つ塩顔イケメンで、酒などで喉を潰して手に入れた“極上のダミ声”が武器。吉が名付けた芸名の由来である大好きな戦国武将、真田幸村の甲冑姿で初陣を飾り「老若男女問わず惚れさせます!」と力強く誓った。

 “令和の真田幸村”が群雄割拠の演歌・歌謡界で天下獲りを誓った。

 「真田ナオキ、ただいま見参! いざ出陣!!」

 名武将の赤備えに身を包んで登壇した真田は、刀を振りぬきながらあいさつ。納刀がうまくいかず照れ笑いしたが、刀をマイクに持ち替え「恵比寿」のイントロが流れると一変。師匠が作詞作曲したキャッチーな歌謡曲のリズムに合わせて軽やかなステップを踏み、端正な容姿からは想像つかないダミ声で熱唱した。

 小学時代に野球で日本選抜に選出されるなどスポーツ少年だったが、じん帯をけがして断念。2011年東日本大震災で多くの歌手が被災地で歌う姿に感化され、歌手を目指すことに。15年に吉に師事し、16年にシングル「れい子」でインディーズデビューした。

 イケメンとダミ声のギャップで注目を集め、昨年6月にテイチクレコードに移籍。所属事務所は宮根誠司(56)ら人気タレントを擁するテイクオフに決まった。

 先輩の宮根も「声が骨太!」と絶賛するその声は、歌手を志したときに「声に特徴を付けたい」と5年かけて自ら作り上げたという。「日本酒でうがいをしたり、おやつ代わりに唐辛子を食べたり、村田英雄さんが行っていたように海辺で潮風に向かって叫んだり。血が出ても歌って喉をつぶしました」と告白。“苦行”で唯一無二の力強い声を手に入れた。

 近年は演歌・歌謡界に若手歌手が台頭する。戦国時代の真田は天下統一はならなかったが、令和の真田はダミ声を武器に若手の頂点に立つことを宣言。その第一歩となるのが“横丁ツアー”だ。

 1年前に恵比寿横丁で流しを行った縁で「横丁大使」に就任。関東を皮切りに全国を回る予定で、サビの歌詞、♪惚れちまったの俺-にちなんで「老若男女問わず惚れさせるつもりで頑張りたい」と誓った。

 今後の目標は大みそかに渋谷のNHKホールで行われる紅白歌合戦。「年末は渋谷で『恵比寿』を歌えたら」と力を込めた。