【目指せ3連覇】藤井聡太七段 菅井&斎藤七段破り準決勝進出 さらなる進化予感させる強い勝ち方 朝日杯将棋オープン本戦T

引用元:中日スポーツ
【目指せ3連覇】藤井聡太七段 菅井&斎藤七段破り準決勝進出 さらなる進化予感させる強い勝ち方 朝日杯将棋オープン本戦T

 将棋の高校生棋士・藤井聡太七段(17)は19日、名古屋市の朝日ホールで指された第13回朝日杯将棋オープン本戦トーナメント1回戦で菅井竜也七段(27)を168手で、同2回戦で斎藤慎太郎七段(26)を147手で破り、準決勝進出を決めた。

 一昨年に史上最年少棋戦初Vを飾り、昨年も連覇を果たした朝日杯は、藤井七段にとっていまだ負け知らずの棋戦。今年は羽生善治九段(49)以来の3連覇が懸かる。準決勝・決勝は2月11日、東京・有楽町で行われる。準決勝では千田翔太七段(25)と対戦する。

 斎藤七段戦の戦型は角換わり腰掛け銀。さすが強豪同士の対戦とあって序盤は局面が完全に均衡を保ったまま、じりじりとした神経戦の様相を呈した。そのなか、藤井七段がやってこいと言わんばかりに相手の攻めを呼び込んだのが、天才少年ならではの懐の深さで、これを鮮やかに切り返すと、一気に寄せ切る強い勝ち方を披露した。それは公開対局に訪れた370人のファンに、藤井七段の2020年のさらなる進化を予感させるのに十分な内容だった。

 菅井七段のゴキゲン中飛車を撃破した1回戦も含め「1回戦も2回戦も最後まで大変な将棋だったが、粘り強く指すことができ、結果につながってよかった」と振り返った藤井七段。次の千田七段戦に向けては「引き続き、これまで通り全力を尽くしたい」と力強く結んだ。