「ツヨシおかえり!!」ファンの熱い声援に長渕剛「心配かけましたが全快しました」急性腎盂腎炎からの完全復活を報告

引用元:中日スポーツ
「ツヨシおかえり!!」ファンの熱い声援に長渕剛「心配かけましたが全快しました」急性腎盂腎炎からの完全復活を報告

 ミュージシャンの長渕剛(63)が18日、東京・TOHOシネマズ日比谷で、20年ぶり主演映画「太陽の家」(権野元監督)の公開記念舞台あいさつに出席した。急性腎盂(じんう)腎炎による緊急入院のため、先月23日の完成披露イベントを欠席していたが、しっかり療養をした上で完全復活。「心配かけましたが全快しました。今日みんなと会えて、とてもうれしいです」と元気いっぱいにあいさつした。
 
  「ツヨシ、ツヨシ!!」。コンサートさながらの雰囲気で、長渕の登場を待つファンの声援が映画館に響き渡った。

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 長渕は今作で、神技的な腕を持つ人情味あふれる大工の棟梁(とうりょう)・川崎信吾を演じている。サングラス姿で長渕がキャストらとともに登場。「ツヨシおかえり!!」「棟梁おかえり!!」などと声が乱れ飛び、長渕は「コンサート会場じゃないんだから、少しは考えろよ!!」と、どこかうれしそうにして諭しながら全快したことを報告した。

 先月23日の舞台あいさつは主役不在で進行したため、信吾の妻役の飯島直子(51)も「まずはおかえりなさい。待ってました」と安堵(あんど)した様子。娘役の山口まゆ(19)も「パパにまたお会いできてうれしいです」と長渕にほほえみかけた。

 今作の上映会とコンサートを融合した「シネマ&ライブ」ツアーを昨年10月から10都市で17公演行ったが、終盤から体調が優れず、12月17日のファイナルの後に腹部の激痛と発熱を訴え、20日に救急搬送されて約2週間入院していた。

 面会謝絶状態が続き、激痛と闘った。年明けから故郷の鹿児島で療養しながらトレーニングを続けたという。この日の舞台あいさつ後に本紙などの取材に応じ、「泣き言言っていられない。熱いファンがせっかく楽しみにしているし、ステージを踏ん張ってやった。(痛みを)我慢はしていたんですが、やりきった達成感はありましたね」と根性で乗り切ったツアーを振り返った。

 上映後のライブとあって、スタート時間が通常よりも遅くなる。「ルーティンワークが乱れて食と、肉体を使うことのバランスが難しかった。倒れるぐらいになるわけですから、相当疲弊していたと思う。だけど、前例を作っていかないと面白いものは何も生まれない。そういった意味で価値のあることができたし、斬新ではあったと思う」と満足げに語った。

 今年の活動については「相も変わらず、飽くなき表現の追及をしていく。映画のことも考えたいし、ライブのことも考えたい」とし、映像と音楽の融合が広がりを見せていくことへの期待もにじませた。