将棋女流名人戦開幕控え、里見香奈治女流名人と谷口由紀女流三段が“土器にドキドキ”

引用元:スポーツ報知
将棋女流名人戦開幕控え、里見香奈治女流名人と谷口由紀女流三段が“土器にドキドキ”

 将棋の「第46期 岡田美術館杯 女流名人戦」(報知新聞社・日本将棋連盟主催)で女流棋戦単独最多の11連覇を狙う里見香奈女流名人(27)=清麗、女流王位、倉敷藤花=と、初タイトルを目指す挑戦者・谷口由紀女流三段(26)による5番勝負が19日、開幕する。

 第1局が指される神奈川県箱根町の「岡田美術館 開化亭」では18日、両者が対局場検分を行った。この日の箱根は雪で、対局場周辺も銀世界に包まれた。里見は「冬にあるタイトル戦は女流名人戦だけ。年明け最初の棋戦でもあるので、自然と『闘うんだな』という意識が強くなります」と気持ちを高めた。

 検分の前には、岡田美術館を見学。開催中の「DOKI土器!土偶に青銅器展」(3月29日まで)で展示されている日本や中国の古代のやきものなどを鑑賞し、時の流れに思いをはせた。

 過去に2回、箱根での女流名人戦で大盤解説者として参加した谷口だが、今回はチャレンジャーとしての来場。「今回は緊張感のある中での鑑賞でしたが、心が豊かになりました。ドキドキ(DOKI土器)しましたね」。土偶やはにわなどの7点から選ぶ「美人コンテスト」には、杯を手に持つ古墳時代の女性のはにわに一票。「かわいかった」と笑顔を見せた。里見は宇宙人のような土偶に見ほれ「癒されました。伝統を大切にしていきたいという気持ちをじわじわと感じました」と話していた。 報知新聞社