NGT48、1年9カ月ぶり単独コンサート 中井りか「支えられてここにいる」真剣コメントに突っ込っみも

NGT48、1年9カ月ぶり単独コンサート 中井りか「支えられてここにいる」真剣コメントに突っ込っみも

 NGT48が18日、東京ドームシティホールで「NGT48選抜コンサート~TDC 選抜、合宿にて決定。初めての経験~」を開催した。単独コンサートの開催は、18年4月の北原里英卒業コンサート以来、約1年9カ月ぶり。

 センター本間日陽(20)が「NGT48単独コンサート、行くぞ!」と気合十分にあおり、3枚目シングル「春はどこから来るのか?」からスタート。その後も劇場公演曲、シングル、カップリング曲などを披露し、コンサートを待ちわびていたファンから大歓声を受けた。

 この日、本間とともにセンターに立つ機会が多かったのが、ドラフト3期生の藤崎未夢(19)だった。長身と長い手足を生かした、しなやかなダンスで、全体曲「心に太陽」やユニット曲「奇跡は間に合わない」などでセンターを務めた。

 藤崎にとってTDCホールは、NGT48に指名された15年のドラフト会議の会場で、思い入れのあるステージ。「2年前にこの場所で指名していただいて、こういう景色を楽しみに、アイドルになりたいと思っていました。3年越しにここに立ててうれしいです」と感慨深げに話した。

 サブタイトル通り、コンサート出演メンバーは、グループ内オーディションを経て決まった。この日、晴れのステージに立てたのは、先輩や後輩、研究生も関係なしの16人。西潟茉莉奈(24)は「一言で言うと、大変でした」と振り返った。

 オープニングでは、約15分に及ぶメイキング映像が流された。ボーカル、ダンスの厳しいレッスンでは、講師から「ちゃんとスキルを上げたいと思ってるの?」、「(お披露目から)4年間で全然伸びてない。踊りがめっちゃうまい子なんて1人もいない」などと、強烈なダメ出しを受け、涙を流しながらレッスンを受けるメンバーの姿も映された。厳しい環境の中でグループには一体感が生まれたようで、中井りか(22)は「吊り橋効果じゃないけど、つらいことがあって1つの輪になれた」と強調した。

 成果を試される場面は、本編のラストだった。ダンスではAKB48の難曲「UZA」をオリジナルダンスで披露。ボーカルでは、グループ結成以来初めて、代表曲「Maxとき315号」を歌だけのバージョンで披露した。センターに立った小熊倫実(17)は、目に涙を浮かべながらホールい力強い歌声を響かせた。

 アンコールを含め24曲を披露。締めのコメントを任された中井は「私たちだけじゃなく、一緒にレッスンしたメンバーも、私たちがいない時にアンダーで入ってくれて、みんなに支えられてここにいるなと思います。みんなの思いも背負ってここに立てたことをうれしく思いますし、これからのNGT48をもっともっとたくさんの方に知ってもらって、魅力的なグループになれるように努力していきたい」と言い切った。照れ隠しに「すごくまじめなこと言っている」と続けると、メンバーから「だから今日、雪が降ったんだよ」と突っ込まれ、場内が笑いに包まれていた。

 NGT48は一昨年12月、当時メンバーの山口真帆がファンに暴行された事件が昨年1月に明るみに出たこときっかけに、一時活動休止状態に。昨年8月から劇場公演などを再開、チームを解散するなどして再出発していた。