記者への脅迫に迫るドキュメンタリーをローナン・ファローが制作

記者への脅迫に迫るドキュメンタリーをローナン・ファローが制作

 ハリウッドの大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインのセクハラや性的暴行を告発したジャーナリスト、ローナン・ファローと、米HBOがタッグを組んだタイトル未定のドキュメンタリーが始動していることが明らかになった。The Hollywood Reporter ほか複数メディアが報じた。

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 これは、ファローが2018年にHBOと3年間で数作のドキュメンタリー映画の制作契約を結んだことから始まった企画。その第1弾が、世界中のジャーナリストに対する脅迫を調査した作品になるのだという。 映画『ジーザス・キャンプ ~アメリカを動かすキリスト教原理主義~』を手掛け、アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞にノミネートされた制作会社ロキ・フィルムズのハイディ・ユーイング、レイチェル・グレイディが監督で、ファローは製作総指揮を務める。 ファローは、今回の作品に対して特別な思い入れがあるようで、「世界中でジャーナリストは攻撃を受けている。彼らは、新たな監視技術によってスパイされたり、投獄されたり、さらに殺害されたりもした。アメリカでも新たな時代背景の中、客観的な報道のアイデアさえも弱体化させられ、誤った情報のキャンペーンも行われている」とコメントし、タッグを組んだHBOと共同監督のユーイングとグレイディにも感謝した。 ワインスタインを告発したときも、あらゆる媒体から圧力を受けたと明かしていたファローが、どのようなドキュメンタリー作品に仕上げていくのか楽しみだ。(細木信宏/Nobuhiro Hosoki)