初時代劇を感じさせない川口春奈…記者が見た「麒麟がくる」

引用元:スポーツ報知
初時代劇を感じさせない川口春奈…記者が見た「麒麟がくる」

 NHK大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」(19日スタート、日曜・後8時)の初回試写会が16日、東京・渋谷の同局で行われた。麻薬取締法違反で逮捕された沢尻エリカ被告(33)が降板し、撮り直しを余儀なくされたが、主演で明智光秀を演じる俳優・長谷川博己(42)は「ひとまず安堵(あんど)しています」と語った。

 ドラマ終盤。尾張の織田信秀(高橋克典)が美濃を攻めてきた。緊迫するシーンを馬に乗った女性が颯爽(さっそう)と駆け抜ける。川口春奈演じる斎藤道三(本木雅弘)の娘・帰蝶だ。帰蝶は稲葉山城へ行き、廊下をドスドスと音を鳴らしてかっ歩。父の力になりたいと志願するも断られ、不服そうな表情。出演シーンは短いが、強烈な印象を残した。

 試写室の関係者は前のめりとなった。時代劇で音を立てて歩く女性はあまり見かけないが、その音にこそ気が強いと言われる帰蝶の魂を感じた。時代劇初挑戦で、急ピッチで所作指導などを受けたとは思えない立ち居振る舞い。川口がクランクイン後に発表した「大胆かつ丁寧に、そして芯のある様を全身全霊で演じさせていただいています」という宣言通りの演技だ。放送前から漂う不安感も川口帰蝶を見れば一蹴されるだろう。(水野 佑紀) 報知新聞社