「麒麟がくる」早くも大コケ予想で…三谷幸喜センセイにすがるNHKの哀れ

「麒麟がくる」早くも大コケ予想で…三谷幸喜センセイにすがるNHKの哀れ

 NHKが不測の事態を想定し、三顧の礼をもって何とか担ぎ出してきたのがあの人気脚本家だ。2022年に放映される大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の脚本を三谷幸喜(58)が執筆する。

「過去にも大河ドラマ『新選組!』『真田丸』の2作品を当てている三谷先生はNHK局内では“ヒット作請負人”との異名を取るベテラン作家です。まだ今年度の大河『麒麟がくる』ですらオンエアされていないのに気の早いことを……と思うかもしれませんが、NHKが三谷さんを登板させたということは、万が一の事態を想定しているからなんです」(事情通)

■制作幹部の待ち受け画面は「いだてん」

 背景にあるのは昨年、放映された大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」の歴史的惨敗だ。

「全47回の平均視聴率は関東地区で8・2%(関西地区7・1%。ビデオリサーチ調べ=以下同)と大河史上ワーストを叩き出した『いだてん』は今後、NHKの黒歴史として語り継がれる。ここだけの話、一部のドラマ制作幹部の携帯待ち受け画面は『いだてん』のタイトルロゴなんです。『いだてん』の失敗を二度としないという反省の意味が込められているそうです」(制作関係者)

 今年度の「麒麟がくる」、来年度の「青天を衝け」の2作品に関しては早速、平均視聴率12%超えのハードルが設けられているという。ところが最近のリサーチでは何とも不吉な結果が上がってきたという。

「『麒麟がくる』と来年の『青天を衝け』の2作品に大コケ予想が浮上しているんです。『麒麟』は戦国モノで当初、安泰だといわれてきたが、例の沢尻エリカスキャンダルで初回放送が延期になった。視聴者は完全にシラケムードだというんです。さらに来年放映される『青天を衝け』は視聴率が取れないといわれる明治モノです。主演の吉沢亮はFM3層(50代以上の男女)には無名。さらに脚本家もNHKの朝ドラで名を上げた大森美香。『いだてん』の宮藤官九郎と全く同じにおいがするんですよ」(テレビ局関係者)

 こうした危機的状況が叫ばれるなか“連敗ストッパー”として登板したのが三谷センセイだったというわけだ。

「三谷の脚本は面白いが確信犯で史実を曲げることから、正統派の大河ファンからは煙たがられているんです。だが視聴率を取るためにあえてNHKは禁断の果実に手を出すわけです」(前出の事情通)

 もっとも当の三谷だが最初はNHKのオファーに対しては固辞し続けていたという。

「視聴率が問われ、取れないとメディアに無能と叩かれる。クドカンも一時は絶筆宣言をするのではと噂されるほど精神的にダメージを受けたそうです。三谷は『事前に打ち合わせをした脚本の直しには応じない』ことを条件に執筆を承諾したそうです」(放送作家)

 果たして三谷センセイはNHKの救世主になり得るか……。