小川紗良の長編監督デビュー作「海辺の金魚」制作中、鹿児島県阿久根市で撮影

引用元:映画ナタリー
小川紗良の長編監督デビュー作「海辺の金魚」制作中、鹿児島県阿久根市で撮影

女優・小川紗良の初長編監督作「海辺の金魚」の製作が発表された。

連続テレビ小説「まんぷく」で安藤サクラ演じた主人公の娘・幸役を務めるなど、新進女優として活躍中の小川。短編作品なども手がけてきた彼女の監督4作目「海辺の金魚」は2019年春に企画され、8月下旬に鹿児島県阿久根市でクランクインした。撮影は終了し、2020年春完成予定だ。主演は「脳天パラダイス」のメインキャストでもある小川未祐。撮影監督は「ワンダフルライフ」「誰も知らない」などの山崎裕が務めた。

【写真】小川未祐(メディアギャラリー他1件)

「海辺の金魚」は高校の卒業を控えた18歳の女子高生・花を主人公とした物語。母親が事件を起こしたため施設で育った彼女が、施設で過ごすことのできる最後の夏に人生最大の選択を迫られるさまが描かれる。

監督、脚本、編集を兼任する小川は「金魚は海では生きられません。観賞魚として退化したからです。それでも、私はもう一度海へ連れ出したいと思ったのです。映画の主人公が、私が、そしてあなたが、自分自身の人生を歩み出せるようにと祈りを込めて」とコメント。自身の母親の故郷である撮影地について「私自身のルーツでもある鹿児島県阿久根市の自然と人々。未熟者の私には贅沢すぎるほどの人に恵まれた夏を、生涯忘れないでしょう」と振り返っている。

■ 小川紗良 コメント
初めての長編映画を撮りました。「海辺の金魚」というタイトルです。金魚は海では生きられません。観賞魚として退化したからです。それでも、私はもう一度海へ連れ出したいと思ったのです。映画の主人公が、私が、そしてあなたが、自分自身の人生を歩み出せるようにと祈りを込めて。
そこに在るだけで説得力のある瞳を持っている、主演の小川未祐さん。人物の心の機微をそのままに捉えてくださった、カメラマンの山崎裕さん。私自身のルーツでもある鹿児島県阿久根市の自然と人々。未熟者の私には贅沢すぎるほどの人に恵まれた夏を、生涯忘れないでしょう。映画を作る最後の人は、観てくださる皆様です。どうかスクリーンで見届けてください。