「007」シリーズのプロデューサー、ボンドの人種にこだわりはないが女性ではいけない理由を説明

引用元:IGN JAPAN
「007」シリーズのプロデューサー、ボンドの人種にこだわりはないが女性ではいけない理由を説明

長年にわたり、「007」シリーズでプロデューサーを務めるバーバラ・ブロッコリが、ジェームズ・ボンドのキャスティングにおけるルールを明確に述べている。これまでにジェームズ・ボンド映画のフランチャイズを手掛けてきたプロデューサーによると、主役のシークレット・エージェントを有色系俳優が演じることはあり得るが、女性ではダメなのだという。
Varietyのインタビューでブロッコリは、「ボンドの人種にはこだわりませんが、彼は男性なのです。強い女性の新キャラクターを生み出すべきだとは思いますが、男性キャラクターを女性に演じさせることに興味がないんです。女性は、それ以上に奥深いからです」とコメントしていた。

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その記事ではブロッコリと彼女の異父母兄弟であるマイケル・G・ウィルソンが、ジェームズ・ボンドのすべてに関する最終決定権を持っており、ダニエル・クレイグをキャスティングして物議を醸した大胆な決定も2人によるものだと綴られている。2人はクレイグを配役したとき、「彼なら21世紀が抱える問題を反映した、現実的なボンドを演じられると感じたんです」と説明していたという。
「明らかに世界は変わりました。米同時多発テロ事件が起こって危険が高まり、より現実的なボンドが必要だと感じたんです。ダニエルなら、キャラクターに血を通わせることができます。小説のボンドはシルエットで、ダニエルはボンドに深みと内なる精神を与えました。私たちは21世紀のヒーローを探していて、ダニエルが成し遂げたんです。彼は血と涙を流し、とても現代的なのです」

『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』は、ダニエル・クレイグがボンドを演じる最後の映画となる。とはいえ、以前にクレイグは、「『007/スペクター』の後に再びボンドを演じるくらいなら手首を切る」と言っていたので必ずしも額面通りに受け取る必要はないのかもしれない。
その当時は、イドリス・エルバが次のボンドになるのではないかとの噂があり、ブロッコリは非白人がボンドを演じる時期だとコメントしていたが、それは実現していない。それに、エルバはボンドを演じることに興味がないとも述べていた。
『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』は、4月10日に日本公開となる。ハンス・ジマーがサウンドトラックを手掛け、主題歌をビリー・アイリッシュが歌うことも発表されていた。 Chris Priestman