声優ユニット・Run Girls, Run! 「サクラジェラート」「秋いろツイード」に続く季節シリーズ曲「スノウ・グライダー」の切なさを語る【インタビュー後編】

声優ユニット・Run Girls, Run! 「サクラジェラート」「秋いろツイード」に続く季節シリーズ曲「スノウ・グライダー」の切なさを語る【インタビュー後編】

 声優ユニット・Run Girls, Run!の6thシングルは、TVアニメ『アサシンズプライド』のOPテーマ「Share the light」をはじめ、どれも異なる個性が際立つ強力な3曲が収録された濃すぎる1枚に! 本作にまつわるインタビューは「声優アニメディア 2020年1月号」でも掲載されているが、ここでは誌上に掲載しきれなかったエピソードもたっぷりご紹介。それぞれの楽曲への3人の思いや意図を受け取って、ぜひ改めて楽曲やMVに触れてほしい。今回はインタビューの後編をお届け。待望の“季節シリーズ”新曲には、今まで以上の切なさが

――そしてもう1曲のカップリング「スノウ・グライダー」は、「サクラジェラート」「秋いろツイード」に続く“季節シリーズ”曲で。

森嶋 そうなんです。ついに季節シリーズ曲に、冬がきました!

林 発売時期にも本当にピッタリですし、お話も春・秋・冬とすごくつながってる感じがして。しかも、さらに切なさが増しているんですよ。歌詞を初めて読んだとき、「ついに彼が、行っちゃった……」と思って。

厚木 そうなの! 本当にこの曲は心が痛くて……。

――これまで2曲で、ずっと想いを寄せていた彼が。

林 はい。だから、今までの季節シリーズを歌ってきたからこそ、この「スノウ・グライダー」により気持ちが乗るというか。

森嶋 うん。私も歌うときには感情移入しまくりで、結構するするっと録れたイメージがあったんですけど、それは歌詞から情景が鮮明に思い浮かんだからだと思ってるんです。イメージビデオのような映像とか、「こんな感じで、何か降らせたいな」みたいなライブでの演出を、聴いているうちに次々と妄想しちゃったぐらいで……さすが、只野(菜摘)さんの歌詞ですよね。そのおかげで、すごくアウトプットがしやすかったんだと思います。

林 私、「サクラジェラート」とかと同じくレコーディングしてくださった石濱(翔)さんに「すごく上手になりましたね」って言っていただけて。「やったー!」って思いました。

厚木 逆に私は、歌詞に引っ張られすぎてしまって。つらさや切なさを乗せすぎて、「そっちじゃない」っていわれてしまって(笑)。「もっとはかない感じでいいよ」って。たしかに今までの季節シリーズもはかなさがすごく大事なポイントになっていたので、改めてそこをすごく大切にすることを意識して歌いました。

――そのために、イメージをどう再整理されたのでしょう?

厚木 歌詞がすごく重たいぐらいにせつなくて痛いものなのにはかなく歌うということは、感情がせつなさの底のようなところを通り過ぎたあとの、抜け殻みたいな状態なのかなと思ったんです。なので、今回は、そんなイメージで歌わせていただきました。

林 でも、この曲も他の季節シリーズの曲と同じようにサウンドはちょっとテクノポップ的なので、楽曲のポップさでバランスが取れて、重すぎない素敵な雰囲気にもなっています。

――活動も3年目に入りました。これから、グループとして、成し遂げたい目標をひとことずつお願いします。

林 声優もやりつつライブもできるというのが私たちの魅力でもあると思うので、ワンマンライブをもっとやりたいですし、ツアーもやりたいです! それを通じて私たちが、主題歌をうたわせていただいているアニメと皆さんとの架け橋になりたいですし、その姿から私たちの成長もお見せできる1年になればと思います。

厚木 今までにもいろんな私たちを見ていただいてきましたが、今回のシングルを通して、まだまだ見せたことのない私たちがいるんじゃないかと思ったんです。ただそれって、自分たちから出そうとして出すというよりも、ライブの場や新しい曲など、様々な経験のなかで自然と出てくるもののように思っていて。なので、3年目も自然体でありつついろんな私たちを見ていただいて、Run Girls, Run!の新たな可能性を感じていただけるような活動をできればと思っています。

森嶋 あとは、楽曲から私たちのことを知ってくださった方たちにもっとパーソナルな部分も知っていただけるように、グループとしても個人としてもいろんな魅力を発信していきたいです。今年の夏は『らんがばん!』というバラエティ番組もやらせていただきましたけど、「Run Girls, Run!の3人でいるときの私はこんな感じなんだよ」みたいな姿をもっともっと表現できる場で3人の個性を出していって、今以上にいろんな方たちに出会えるきっかけを作れるよう、突っ走っていく3年目でありたいです。

「Share the light」情報
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撮影/TOMO(TWEETY) 須永兼次