佐々木寿人「大殺界」抜け出し新年初登場初勝利 大差跳ね返す“魔力”復活/麻雀・Mリーグ

引用元:AbemaTIMES
佐々木寿人「大殺界」抜け出し新年初登場初勝利 大差跳ね返す“魔力”復活/麻雀・Mリーグ

 大和証券Mリーグ2019・1月13日の1回戦で、KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)が約1カ月半ぶりとなるトップを取り、個人4勝目、チーム14勝目を挙げた。

【映像】佐々木寿人が復活の勝利!(第1試合)

 その圧倒的な攻撃スタイルから“魔王”とも称されている佐々木は、開幕から17試合を戦い、個人スコア▲112.3で29人中24位。波に乗り切れていない感もあり「(2019年)12月までは大殺界」と占いを気にしていた。

 この日は佐々木の年明け一発目となる試合。対局前、チームの精神的支柱でもある前原雄大(連盟)から「今日はパイレーツとの勝負所」と13.8ポイント差だったU-NEXT Piratesとの直接対決を託されたエースが燃えないわけがなかった。

 対局者は起家から赤坂ドリブンズ・村上淳(最高位戦)、U-NEXT Pirates・瑞原明奈(最高位戦)、佐々木、KADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎(連盟)。

 東場はヤミテンにつかまったり、追っかけリーチを敢行してもめくり合いに敗れたりといった我慢の展開。1万点台のラス目となったが「ノー和了(ホーラ)で終わる展開だけはやっちゃいけない」と熱い思いをたぎらせていた。

 南3局2本場の親番、役牌の南を配牌からトイツで持っていたものの、4巡目に1枚目の南が切られてもスルー。7巡目に切られた2枚目の南も鳴かず「(南を)仕掛けたところで親がつながるかどうかわからなかったので、ギリギリまで我慢しよう」と8巡目に南を頭にしたテンパイを組み入れ、この日初めてとなる先制リーチを打った。

 この局は佐々木の一人テンパイで流局しとなったが、この我慢こそが「起点になった」と続く3本場、4本場も流局に持ち込んで迎えた南3局5本場。5万点台でトップ目を快走する瑞原が仕掛けを入れて逃げ切りを図る中、8巡目にタンヤオ・イーペーコー・ドラ3で待望のテンパイを入れると、瑞原の河にあった7筒待ちを選択してヤミテンに構え、瑞原から1万2000点(+1500点、供託3000点)を直撃することに成功し、2着目に浮上した。

 オーラスとなった南4局7本場、瑞原とは1万500点差。供託1000点もあったため、どこからでも満貫をアガれば逆転トップという条件。村上からもリーチが入るめくり合いを制し、リーチ・タンヤオ・ドラ3で8000点(+2100点、供託2000点)をアガリ切って、KONAMI麻雀格闘倶楽部に新年初トップをプレゼントした。

 「ずいぶん久しぶりのトップで、いつ取ったか覚えていないぐらいの感覚でした」と2019年11月29日以来となる勝利の味を噛み締めると「これが魔王だ」「寿人やっぱすごいわ」「神すぎた」「魔王寿人の復活である!」とファンも沸いた。

 解説の土田浩翔(最高位戦)も「追い込まれた時でも慌てない勝負魂を見せてくれた」と称賛。ようやく大殺界という重い扉をこじ開ける勝利となった。【福山純生(雀聖アワー)】

1/2ページ