私が看護師になった理由 そして「週末」はモデルへ… 大原茉莉奈のパラレルライフ

引用元:夕刊フジ
私が看護師になった理由 そして「週末」はモデルへ… 大原茉莉奈のパラレルライフ

 【現役看護師&週末モデル 大原茉莉奈のパラレルライフ】

 はじめまして、大原茉莉奈です! 僭越ながら、この度、連載コラムを始めさせていただくこととなりました。タイトルにもある通り、私は現役で看護師をしながら「週末モデル」として活動しています。週末モデルとは本業の仕事と両立させて、副業としてモデル活動をすること。看護師としては現在4年目で、モデル活動は2019年11月にスタートしました。なぜ看護師である私が週末モデルとなったのか……。そのあたりは後々お話していければと思います。

 私は福岡県で生まれ、2歳で山口県へ移り、高校生まで山口県で育ちました。小さい頃から都会への憧れが強く、大学生から実家を出て関西へ。看護師になってからも関西で働いていましたが、芸能活動を本格的に行うため上京しました。山口県に16年、関西に8年いたため、山口弁と関西弁が混ざった不思議な喋り方をします(笑)。

 初回はそんな私が看護師になった経緯についてお話ししていきたいと思います。

 もともと私は医療系の職業に興味がありましたが、そのなかでも看護師を目指すようになったきっかけは中学1年生の頃、一緒に住んでいた祖父を肺癌で亡くしたことです。肺癌が発覚した当時、余命半年と告げられていましたが、実際はそれから1年半もの間生き抜くことができました。

 祖父は発覚した時点でかなり病状が進行していて、生活のほとんどを病院で過ごしていたこともあり、入院生活で一番多くの時間を一緒に過ごしていたのは看護師さんでした。祖父は看護師さんにとっては手のかかる患者だったと思います。でも看護師さんは、献身的に祖父や私たち家族を支えてくださりました。そのとき、患者と最も多くの時間を過ごす看護師は患者とその家族の心に寄り添う存在になれること、寄り添うことは患者にとって最も必要な薬だということを感じました。

 祖父の死を通して、今度は私自身が看護師として、祖父と同じように病気と闘う方の力になりたいと思ったのです。

 こうして私は看護師を目指して進学、看護系大学で4年間の教育課程を終え、看護師国家試験に合格。正看護師として働き始めるようになりました。

 病は気からとよく言いますが、看護師になった今でも本当にその通りだと思います。もちろん気持ちだけではどうにもならない症状もあります。でも病気と向き合えず悩んでいる患者さんの思いに看護師がゆっくりと向き合うことで、表情が明るくなり治療に前向きになれる方がたくさんいらっしゃいます。私は今でも、祖父の死から学んだ「患者と家族に寄り添う看護」を一番大切にしています。

 次回は、なぜ看護師である私がモデルを目指すようになったのかをお話していきたいと思います!