堺正章、父・堺駿二さんの舞台上での急死の真相明かす「無理しなきゃ、もう少し長く生きられたかな」

引用元:スポーツ報知
堺正章、父・堺駿二さんの舞台上での急死の真相明かす「無理しなきゃ、もう少し長く生きられたかな」

 ベテラン歌手で司会者の堺正章(73)が10日放送のTBS系「中居正広のキンスマSP」(金曜・後8時57分)に出演。1968年に亡くなった父で喜劇俳優の堺駿二さん(享年54)の死の真相を明かした。

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 駿二さんは昭和を代表する売れっ子喜劇俳優。映画出演本数250本を誇り、堺も神奈川・鎌倉市の1400坪の豪邸で育ったという。多忙なため、会えるのは半年に1回ほど。スクリーン上でしか会えない父について、「うちの父は舞台をやっている最中にそのまま帰らぬ人となった」と明かした。

 あまりの売れっ子ぶりに一度に12~3冊の台本を同時に持ち、周囲への気配りも欠かさなかったという駿二さんだったが、1968年8月、東京・新宿コマ劇場での舞台でのリハーサル中に舞台から落下。腰を強打し、歩くのも困難なケガを負った。

 周囲は止めたが、駿二さんは公演を続行。その1週間後の舞台本番中、「あたしゃ、まだまだ元気ですよ~」と言う最後のセリフを言って舞台袖に下がった瞬間、脳出血で倒れ、病院に搬送されたが、亡くなった。

 堺が病院に駆けつけた時、父はすでに亡くなっていたという。駿二さんが無理に舞台を続けたVTRを見ながら、堺は「あれで舞台を降りていれば、もっと長生きできた父親だと思うけど…。無理しなきゃ、もう少し長く生きられたかな」とポツリ。「舞台の上で役者は死ねたら本望だとか言うけど、うちの父親は最後にそれを舞台の上でやって、皆さんにお別れをしたのかな」と堺は振り返っていた。 報知新聞社