アイドルグループ「AKB48」元メンバーで実業家の川崎希が8日、都内で行われた『史上最強のCEO』出版記念特別セミナーに登場。同書の著者である経営コンサルタントのジェームス・スキナー氏に、自身が設立したアパレルブランド経営の悩みを打ち明けた。
特別受講生としてセミナーを聞いて「経営者としてすごく心に響くものがあった」と感銘を受けた川崎。司会者から経営の課題を聞かれ、「私のアシスタントがいなくて、自分自身が忙しくなってしまっている。もう少し解消したほうが会社にとっていい決定ができるのかなと思うが、なかなか人を育てられる自信がない」と悩みを吐露。するとジェームス氏は笑顔で「あなたが生まれる前の世の中にたくさん会社はありましたか？ その中に非常に上手くいっている会社はありましたか？ では、あなたがいなくなった後の世の中にもいっぱい会社はある？ その中に非常に上手くいく会社は？」と質問。「あると思います」と川崎が答えると、ジェームス氏は「ということは、あなたはいらんのです」とバッサリ返し、川崎は「うわぁ～、衝撃的」と目を丸くした。
「他の人間でもちゃんとできるんです。私はある洋上研修で講師を頼まれたことがあって、当時は2週間会社と連絡が取れなかった。2週間後に会社が潰れてるんじゃないかと心配しながら船に乗って、1週間後に香港に上陸してすぐ会社に電話したら、平社員に『あなたと喋ってる暇はない』と言われて電話を切られたんです（笑）。2週間後に会社に行ったら会社が生まれ変わっていた。ですから、まず他の人を信頼するようにならないと」と説かれ、川崎は「そうですね」と神妙に聞き入った。
そのほかにもアイデアの実現やリーダーシップを発揮する方法について直接レクチャーを受けた川崎。20歳から会社経営を行ってきたコツを「その時は偉そうな立場のほうが社長だと思っていました。そのやり方だと上手く行かないことに途中で気づいて、みんなを心地よくさせるためにいるほうが会社が上手くいき始めた」とし、「今は従業員にもまったくといっていいほど怒っていなくて、褒めたり改善することを聞いてみたり、コミュニケーションを取ることを重要視しています。子どもに対しても怒れないんですけど、彼（夫でモデルのアレクサンダー）に対してはすごく怒る（笑）」と明かすと、会場後方で静かに見守っていたアレクも苦笑いしていた。
