ゴラムをフィーチャーしたアクションADV『Lord of the Rings: Gollum』、PC版に加えPS5版とXbox Series X版も発売が決定

引用元:IGN JAPAN
ゴラムをフィーチャーしたアクションADV『Lord of the Rings: Gollum』、PC版に加えPS5版とXbox Series X版も発売が決定

アクションアドベンチャーゲーム『The Lord of the Rings: Gollum』を、2021年にPC向けに加え次世代機であるPS5とXbox Series X向けにも発売することを、Daedalic Entertainmentが正式に発表した。
ゲーム雑誌『Edge』2020年2月号に開発チームの主要人物らのインタビューが掲載されており、その中で2019年3月の発表以来初めて明かされる詳細が語られている。
まず、Daedalicはピーター・ジャクソン監督作の映画に登場した見た目のゴラムを使うのではなく、独自バージョンのゴラムを生み出そうと計画していた。「トールキンは最初にゴラムの大きさについて教えてくれませんでした。だから、最初のイラストでは巨大だったのです! 沼から出現するモンスターみたいな見た目でした」とアートディレクターのマティアス・フィッシャーはEdgeに対して述べた。ゲームでのゴラムの見た目について、Daedalicはまだ明かしていなかった。

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シニアプロデューサーのカイ・フィービグは、「Daedalicは映画しか観たことがないファンを不快にしたいわけではないのです。でも手短に言えば、アンディ・サーキスのような見た目ではありません」と付け加えた。ご存じのとおり、サーキスは映画版でゴラムを演じた俳優だ。
ゲームでは「一つの指輪」によって深く堕落したゴラムをプレイヤーが操作する。このゴラムは映画で描かれていたのとは違う感情を伝えているため、共感でき親しみやすいキャラクターを目指している。20時間もゴラムを操作するわけだから、この点は重要だ。
さらにフィッシャーはナズグルもフィーチャーすると明かしたが、映画版のファンがよく知るものとは違うという。「この壮大な物語における彼らの立場が非常によく描かれているので、興味深い挑戦でした。『あのクールなナズグルを使ってもいいのか?』と考えました」とフィーチャーは語った。「僕たちのナズグルは映画版ほどクールではないと思います。バンドで言えば、ドラムやベース担当という感じですね。でも、僕たちには彼らを人気者にするチャンスがあります!」
Edgeではステルス要素や、二重人格機能、膨大なレベル、そしてほかの『ロード・オブ・ザ・リング』のゲームで見られる暴力からの脱却といった内容についても紹介している。ゴラムの二重人格機能は特に興味深く、ゲームの中で重要な選択を迫られる場面に繋がるものだ。
「単にスメアゴルかゴラムか選ぶ、といったことではありません。本質としてのゴラムにとっては、そんな簡単なことではないからです。それぞれの人格が他者から攻撃を受けていて、それぞれの人格が自分自身を守らなければならないのです」とゲームデザイナーのマーティン・ウィルクスは語った。

「おそらくチャプターごとに2つ、3つ、あるいは4つの葛藤があって、それが最終選択ポイントに繋がります。例えばずっとゴラム側で戦っていたら、その最終ポイントでスメアゴルを選ぶのが難しくなるのです」
最後にCEOのカーステン・フィヒテルマンが、Daedalicは長期契約を結んでいるため、中つ国を舞台にしたゲームを2、3作開発するつもりだと明かした。「つまり、次のゲームは『The Lord of the Rings: Gollum 2』ではないということです。それでは意味がない。ほかのキャラクターで作るでしょう。でも、私たちが今開発しているこのゴラムのゲームに匹敵するものです」
今後リリースされる中つ国を舞台にしたプロジェクトは『The Lord of the Rings: Gollum』だけではない。Amazonで前日譚を描くドラマの公開が予定されており、こちらには若きガラドリエルが登場することが先日発表された。 Chris Priestman