堀ちえみが涙のテレビ復帰「ライブができればいいな」 舌6割切除から壮絶なリハビリ…黒柳徹子も泣いた

引用元:スポーツ報知
堀ちえみが涙のテレビ復帰「ライブができればいいな」 舌6割切除から壮絶なリハビリ…黒柳徹子も泣いた

 昨年2月に口腔(こうくう)がん(舌がん)、4月に食道がんの手術を受けたタレントの堀ちえみ(52)が7日、テレビ朝日系「徹子の部屋」(月~金曜・正午)に出演し、テレビ復帰を果たした。術後初めて肉声も披露。一時は手術をあきらめようとしたが、娘の一言で生きる気持ちを持ったことなどを涙ながらに告白。2022年のデビュー40周年にライブで歌うことを宣言し、司会の黒柳徹子(86)も泣きながらエールを送った。

 冒頭、白いドレス姿で明るく笑う堀を見ただけで黒柳の目は潤んでいた。堀は「大変でしたけど、無事戻ってきました」と懸命な口調で第一声。たちまち涙があふれると「冒頭からこんな涙出るとは…」と苦笑い。黒柳も目頭を押さえた。

 昨年2月と4月に手術を受け、同年10月に著書のサイン会を行ったが、言葉は発しなかった。壮絶なリハビリを経て、この日が初のテレビ出演。黒柳も「こんなにも話せるようになるんだ」と驚いた。

 がんを告知された際、堀は「お迎えが来たら身を委ねて『どうぞ』と連れて行っていただこうと覚悟していた」という。気持ちが変わったのは当時16歳だった娘の言葉だった。「まだお母さんと私、16年しか一緒に住んでないんだよ。これでお母さんの人生が終わっちゃうなんて悲しすぎる」―。泣くまな娘を見て「自分だけの命ではない。娘のためにも生きなければいけない」と考え直したことを明かした。

 手術は舌の6割を切除し、代わりに太ももの組織を持ってくるというもの。集中治療室で自分の顔を見た際、「腫れ上がって口は閉じない。舌ははみ出ていて。自分の顔を見て『この先ないな』と。どうやって生きていけばいいんだろう」と感じたという。

 それでも支えになったのは、家事を2週間でマスターした7人の子供ら家族と、新たな目標だ。「『なぜわたしが?』というふうに卑屈には絶対に思わないでおこう。生きているからこそ見えてくるものがたくさんある。私はとてもいい経験をさせていただけた」。2年後は1982年に「潮風の少女/メルシ・ボク」でデビューしてから40年を迎える。「ライブができればいいなって、稽古して頑張っている」。やる気を見せる堀に、徹子も応援するようにうなずいていた。

 ◆堀ちえみの闘病経過

 ▼18年夏 口内炎が気になり、診察を受けたが、がんとは診断されず。

 ▼19年2月4日 検査入院を経て口腔がん(舌がん)のステージ4と診断。

 ▼同19日 ブログで病気を公表。

 ▼同22日 11時間にわたる手術。

 ▼4月15日 食道がんを公表。後に進行度の低いステージ0と判明。

 ▼同16日 食道がんの腫瘍を切除する内視鏡手術。

 ▼10月20日 都内で闘病生活をつづったエッセー発売イベント。病気公表後、初めてファンの前に登場。

 ▼20年1月7日 「徹子の部屋」で手術後初めて肉声を披露。 報知新聞社