「売れないのが基本でちょうどいい」野性爆弾・くっきー!ブレイクまで22年、下積み時代の“しくじり”振り返る

引用元:AbemaTIMES
「売れないのが基本でちょうどいい」野性爆弾・くっきー!ブレイクまで22年、下積み時代の“しくじり”振り返る

 お笑いコンビ、野性爆弾・くっきー!の快進撃が止まらない。くっきー!といえば、白く塗った顔に有名人の顔を描いた“白塗りモノマネ”をはじめとする独特のネタが人気を博し、Instagramで大物アーティストや人気俳優が絶賛するなど、瞬く間に話題に。2019年には画家として描いたアート5作品がニューヨークで約1100万円の値がつき、ロックバンド・ジェニーハイではベースを担当するなど、今も芸人だけでなく多岐に渡るジャンルで才能を発揮しているが、約22年間、彼が売れない時期を過ごしていた事実はあまり知られていない。

 過激なネタで客やスタッフから反感を買っていた過去の反省を踏まえて、今の若手芸人に贈る、くっきー!流のアドバイスとは?

* * * * * * * 「売れないのが基本でちょうどいい」野性爆弾・くっきー!ブレイクまで22年、下積み時代の“しくじり”振り返る くっきー!、後輩芸人へメッセージ ――ご自身がブレイクするまで約22年間、過激なコントや芸風でファンやスタッフの反感を買ってしまったそうですね。

くっきー!:もし芸人を大きく2つに分けるとしたら、漫才師のような正統派と、僕やリットン調査団さんのようなマニアックな芸で勝負する、2つの流派があって。僕たち野性爆弾のようなコンビって後者で、売れるまでめちゃくちゃ苦労するんです。だから、芸人になってバチバチに売れたいんだったら、後輩には「芸風はちゃんと選んだほうがええよ」って言いたいですね。

 僕らの流派って「売れないのが基本」と思うくらいでちょうどいい。この芸風で売れる奴なんて「あと何十年経っても(僕ら以外に)他に出てこないかもしれない」と僕が思っているくらいです。

――くっきー!さんの持ちネタの代表作といえば白塗りモノマネですが、その中で特に印象に残っている人はいますか。

くっきー!:コブクロの黒田さんですね。黒田さんの白塗りメイクをInstagramにあげたとき、とにかく反響が大きかったんです。しかも、その画像を黒田さんが自身のInstagramのアイコンに使ってくれて。ほんまに飛び跳ねるくらいうれしかった。僕の超主観ですが「モノマネを芸として認めてもらえたのかな」っていう実感がありました。

――「しくじり先生 俺みたいになるな!!」では、くっきー!さんの過去の“しくじり”を振り返っていますが、収録を終えていかがですか?

くっきー!:僕が熱い話をしているとき、オードリー・若林が目をウルッとさせながら聞いてくれていましたね。収録もすごく楽しくやらせていただいて、予想以上にスタジオが盛り上がってうれしかったです。

――今回、“生徒役”として登場した次長課長・河本準一さんとは同期なんですね。

くっきー!:河本とはNSC(吉本総合芸能学院)に入所した当初から仲は良かったんです。NSCではまずグループごとに分かれていろいろやるんですが、河本はそのとき一緒のグループで。僕らの付き合いって実は長いんです。

――くっきー!さんと河本さんのミニコント、スタジオは大ウケでした。

くっきー!:芸人同士で昔からの仲だと、お互いどうしてもふざけたくてウズウズしちゃうんでしょうね(笑)。今回はウケたからいいかもしれませんが、たまに周りを置いていきがちにしてしまうこともあるので、自分でも悪い癖だなと思います。

 今日も僕らがミニコントを始めたとき、一瞬変な静寂に包まれた瞬間があったじゃないですか? あれは、けっこうキツいです(笑)。