同期の卒業優先に白石麻衣の“らしさ”感じた…記者の目

引用元:スポーツ報知
同期の卒業優先に白石麻衣の“らしさ”感じた…記者の目

 乃木坂46のエース・白石麻衣(27)が6日、スポーツ報知のインタビューに応じ、年内をもって卒業することを明かした。2011年に1期生オーディションに合格し約8年。不動のセンターとしてグループをアイドル界の頂点まで引っ張った。同期の生駒里奈(24)らが卒業し世代交代が進む中、引き際について何度も悩んだことを告白。今後も女優など活動は続け、後輩たちの活躍を見守っていく。

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 柔らかい表情だったが、すらすらと出てくる言葉は堅実だった。

 「乃木坂は大事な存在だから見守りたい」。アイドル活動をしながらファッション誌でモデルを務めたパイオニア的な存在だが「一人で外の仕事をするのは緊張したけど、私がやることで次の子につながればいいなと思った」など、受け答えからにじみ出るのは責任感だった。

 可憐(かれん)なビジュアルとオーラからは想像しにくいが、中学生時代はソフトボール部所属だった。ポジションはセカンド。打順は俊足を生かした1番。ホームランを打ったこともあるバリバリの“体育会系女子”だ。関係者による白石評は「サバサバした男らしい性格」。楽屋などで、はしゃぐこともなく、年長者として年下のメンバーを怒ったり声を荒らげることもない。後ろの方で見守るタイプだ。

 本人は明確には言わなかったが、本当は2017年秋頃に卒業発表する思いを持っていた。が、ある事情でできなくなり、18年1月には生駒里奈が卒業を発表。そして同年秋には西野七瀬。翌19年には衛藤美彩が…。巣立っていく同期の思いを優先し、自身は気持ちを抑えて見守り続けていたのだ。

 西野や生駒の活躍を見てもライバル心どころか「テレビで見られてうれしい。今後はあくまで自分との闘いですから」と喜んでいたところに“らしさ”を感じた。露出を奪い合うようなバラエティー番組よりも、職人気質で歌や演技を追求していく姿が想像できる。 報知新聞社