寒い冬こそホラーだ!まもなく公開の怖すぎ映画に注目

寒い冬こそホラーだ!まもなく公開の怖すぎ映画に注目

 ドイツの名匠ファティ・アキン監督の最新作『屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ』(2月14日公開)など、寒い冬をもっと寒くしてくれる、今冬公開の注目ホラー&サイコ映画を紹介する。

めちゃ怖い!『屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ』場面カット【画像】

 『屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ』は、敗戦が尾を引く1970年代ドイツのハンブルクで実際に起きた連続殺人事件の犯人フリッツ・ホンカをめぐる物語。『ソウル・キッチン』『女は二度決断する』などで知られるファティ・アキン監督が脚本・プロデューサーも手掛けた本作は、その衝撃的な内容ゆえにコンペティション部門に出品された第69回ベルリン国際映画祭で賛否両論を巻き起こした。 安アパートの屋根裏部屋に住み、夜な夜な寂しい男女が集るバー「ゴールデン・グローブ」で酒をあおるフリッツ。カウンターに座る女に声を掛けても、顔をしかめられるだけ。一見、無害そうに見える彼の狂気に気づく常連客は誰ひとりいなかった……。物語では、貧しさと孤独の中で大人になった彼が1970年から1975年にわたり、4人の娼婦を殺害しながら過ごす日常が淡々と描かれる。天才犯罪者でも狂人でもない、ごく普通の連続殺人鬼。そんなすぐ隣に潜んでいるかもしれない恐怖に戦慄すること必至だ。 寒い冬こそホラーだ!まもなく公開の怖すぎ映画に注目 『屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ』- (C) 2019 bombero international GmbH&Co. KG / Pathe Films S.A.S. / Warner Bros.Entertainment GmbH  主演を務めるのは、1996年生まれの新星ヨナス・ダスラー。『僕たちは希望という名の列車に乗った』でも高い評価を受けた彼が、本作では実年齢よりも約20歳も年上の設定となるフリッツ役に挑んだ。ユーモラスで人間味がありながらも狂気に満ちた演技で強い印象を残し、Variety誌が選ぶ2019年の「注目すべきヨーロッパの若手映画人10人」にも選出された。 寒い冬こそホラーだ!まもなく公開の怖すぎ映画に注目 『ペット・セメタリー』- (C) 2018 Paramount Pictures. All Rights Reserved.  ほかにも話題のホラー作品が続々。1月17日公開の『ペット・セメタリー』は、相次いで映画化がされるスティーヴン・キングの原作を再映画化。妻子と田舎に引っ越してきた医師のルイスを主人公に、動物たちの墓地(ペット・セメタリー)の奥深くにある、死者をよみがえらせる土地がもたらす恐怖が描かれる。物語は、ルイスたちが新天地での生活に慣れてきたころ、飼い猫が命を落としてしまったことから動き出す。先住民が隠してきた秘密の場所に死骸を埋めると、あくる日、見た目は同じだが、何かが違う凶暴化した猫が姿を現す。そして、ルイスは猫に続いて娘をも事故で失ったことで、一線を越えてしまう……。

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