佐々木蔵之介は「現場の父」、山田涼介、平川監督が明かした存在感

引用元:MusicVoice
佐々木蔵之介は「現場の父」、山田涼介、平川監督が明かした存在感

 佐々木蔵之介が2020年1月17日公開の映画『記憶屋 あなたを忘れない』(平川雄一朗監督)で弁護士を演じる。撮影現場で佐々木は役柄と同様に頼られる存在だったといい、主演を務める山田涼介は「歳の差を感じさせないように、敢えてフランクに接してくださるのも有難かった」とし、平川監督は「身近にいてホッとする役者さんであり、本物の役者さんだなと感じた」「現場の父のような存在」とその人柄を明かした。

 映画は、織守きょうや氏の小説『記憶屋』が原作。恋人の記憶を取り戻すため記憶屋探しに奔走する大学生・遼一(山田涼介)の姿を描く。遼一の幼馴染・真希を芳根京子、遼一の記憶だけを失ってしまった恋人・杏子を蓮佛美沙子を演じ、佐々木蔵之介は遼一と共に記憶屋探しをする弁護士・高原を佐々木が務める。

 大学生の遼一は、年上の恋人・杏子にプロポーズをするが、数日後に再会した杏子は遼一の記憶だけを失っていた。杏子の記憶を取り戻そうとする中で、遼一は“記憶屋”の存在に行きつく。都市伝説だと思われていた記憶屋の足取りをたどる中で出会う、人々との“想い”と“絆”。遼一がたどり着いた、あまりにも切ない衝撃的な答えとは。

 高原は、主人公の遼一と一緒に記憶屋を探す重要人物。弁護士という肩書を持ちながら、少し軽い雰囲気を持つ高原は、愛娘を持つパパとしての一面も併せ持つ。そんな高原を演じた佐々木にとって、平川監督作品への出演はこれが初めて。

 平川監督は、佐々木に関して「すごく助けられました。年上で、先輩でもあり、モノづくりというとすごく頼りになりました。身近にいてホッとする役者さんであり、本物の役者さんだなと感じましたね。私は監督なので撮影現場のお父さんみたいにならなくてはいけないと思うのですが、現場の父のような存在は蔵之介さんでした(笑)」と撮影裏での佐々木に対して全幅の信頼を置いていたことを明かした。

 また、主演の山田も「これまでお会いしたことはなかったのですが、想像通りいい方でした(笑)歳の差を感じさせないように、敢えてフランクに接してくださるのも有難かったです」と、キャスト/スタッフの雰囲気を和ませ、現場でも父の様な存在であったことを語る。

 実は、高原に娘がいるという設定は原作にはない。平川監督は原作との高原の設定の変更理由について「多くの人に共感してもらえるテーマが欲しかったので親子を描きました。皆が感情移入できるのは高原一家だと思っています」と誰もが共通して持つ“親子関係”の重要性を語る。

 そんな高原のキャラクター作りの過程では、「どうやってこの『記憶屋』という世界に引きずり込むか? というのは、蔵之介さんとすごくディスカッションしました。高原が記憶屋を疑っているというアイディアは、蔵之介さんから生まれて、結構台本は変えたんですよ」と、佐々木の意見が多く取り入れられていたことを明かす。

 役柄同様、製作陣の中でも父のような存在であった佐々木。彼の意見が多く取り入れられた高原と娘の親子の物語にも注目だ。