米TIME誌「2010年代のベスト映画」発表 『ジョン・ウィック』『ムーンライト』ら選出

米TIME誌「2010年代のベスト映画」発表 『ジョン・ウィック』『ムーンライト』ら選出

 来年は2020年ということで、米誌「TIME」が2010年代を振り返り、「2010年代のベスト映画」10本を発表。北米公開年順に2010年のソフィア・コッポラ監督作『SOMEWHERE』を筆頭に、選りすぐりの10作品が選出された。

【写真】米TIME誌「2010年代のベスト映画」発表の映画を一部ご紹介

 「TIME」誌の選出では2014年作品が当たり年だったようだ。10本中3本が2014年作で、そのうちの1本が俳優のキアヌ・リーヴス主演のアクション『ジョン・ウィック』だ。速いペースでのカットやCGを多用せずに、格闘シーンを美しく築いてあることなどを称えている。

 選ばれたラインナップでアクション作品は珍しく、全体的にはやはりドラマが多い。第89回アカデミー賞作品賞に選ばれたバリー・ジェンキンズ監督作『ムーンライト』は、観終わった後に自分が丸裸にされながら本来の自分を取り戻し、周囲の人々と向き合い試練に立ち向かう心構えが少しでもできたような気分になる作品だという。

 また、アルフォンソ・キュアロン監督の『ROMA/ローマ』や、クリスティアン・ペッツォルト監督の『あの日のように抱きしめて』といった外国語作品も選出された。

 「TIME」誌発表、「2010年代のベスト映画」10本は以下の通り。
【作品名(北米での公開年)/監督名】

『SOMEWHERE』(2010)/ソフィア・コッポラ
『世界最古の洞窟壁画3D 忘れられた夢の記憶』(2010)/ヴェルナー・ヘルツォーク
『メランコリア』(2011)/ラース・フォン・トリアー
『ビフォア・ミッドナイト』(2013)/リチャード・リンクレイター
『あの日のように抱きしめて』(2014)/クリスティアン・ペッツォルト
『ジョン・ウィック』(2014)/チャド・スタエルスキ&デヴィッド・リーチ
『グローリー/明日への行進』(2014)/エヴァ・デュヴァネイ
『ムーンライト』(2016)/バリー・ジェンキンズ
『ロスト・シティZ 失われた黄金都市』(2016)/ジェームズ・グレイ
『ROMA/ローマ』(2018)/アルフォンソ・キュアロン