「星ドラ」CTOこと”ちょっとええ意見を言うお客”DAIGOさん、堀井氏と語り合う

引用元:Impress Watch
「星ドラ」CTOこと

 スクウェア・エニックスは12月21日、開催中の「ジャンプフェスタ2020」にてステージイベント「星ドラCEO就任記念 堀井雄二×DAIGO 生対談」を実施した。

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 ステージではゲームデザイナーの堀井雄二氏、「星のドラゴンクエスト(以下、星ドラ)」のCEO(ちょっとええ意見を言うお客)DAIGOさん、スクウェア・エニックスの「星ドラ」プロデューサー市村龍太郎氏が登壇。「ドラゴンクエスト(以下、ドラクエ)」生みの親である堀井雄二さんと大の「ドラクエ」ファンで知られるDAIGOさんの対談が行なわれたほか、新作アニメとして制作されている「DRAGON QUEST -ダイの大冒険-(以下、ダイの大冒険)」が2020年秋に放送されることや、同作のゲーム化が進行中であることなどが明かされた。

【星ドラCEO就任記念 堀井雄二×DAIGO 生対談】

 対談にて、お兄さんやお姉さんの影響もあり初代「ドラゴンクエスト」から「ドラクエ」にハマったというDAIGOさんは、「『ドラクエ3』で『しあわせのくつ』を大量に持っていた」、「『ドラクエ11』は妻と一緒にプレイしていてほぼ同時にクリアした」、「『星ドラ』は四六時中やっている」など、シリーズを通してガッツリやり込んでいることを明かしつつ、「RPGでこんなに泣けるのは『ドラクエ』だけですよ!」とその「ドラクエ愛」を熱く語った。

 一方堀井氏はそんなDAIGOさんの「ドラクエ」愛をにこやかに受け止めつつ、質問コーナーでは「初代『ドラクエ』から『3』ははじめから3部作のつもりだったのか?」という問いに対して「そもそも初代『ドラクエ』のときには次回作の構想はなくて、初代が売れたから『2』を作って、次の『3』は新しいことをやるために『過去に戻っちゃえ!』という感じで作った」、ほかにも「ボスや魔法の名前はどうやって考えているのか?」という問いに対しては「関西人だから『メラ』とか擬音が多いんだよね」など軽妙な語り口で質問に答え、「ドラクエ」の裏側を語っていった。

 また、対談のあとにはなんと「ダイの大冒険」が新作アニメとして2020年秋に配信されることが発表された。同作のアニメはかつて1991年に制作されており、およそ30年の時を経ての復活である。ステージで上映された特報映像では額に竜の紋章が浮びあがり、アバンストラッシュを構えるダイの姿が映し出され、会場からはその日1番の歓声が上がった。

 さらにここではゲストとして漫画「ダイの大冒険」の原作者三条 陸氏が作画担当の稲田浩司氏の色紙を手にして登壇し、「当時『ダイの大冒険』を見て育ったクリエイターたちが大きくなって、今また『ダイの大冒険』を作ってくれました」と感慨深そうに語る一幕もあった。

【「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」特報映像 / ”DRAGON QUEST: The Adventure of Dai” Teaser Trailer】

 なお、本作は同時にスクウェア・エニックスによるゲーム化企画が進行中で、プロデューサーは市村氏が務めることも明らかにされた。プラットフォームについての言及はなかったが、堀井雄二氏うっかりが「今日は”ハード”言っちゃっていいのかな?」と発言して「”ハード”っていうのもちょっと(笑)」と諌められるシーンなどもあり、据え置き機での展開も期待できそうだ。

 「ダイの大冒険」は「アバンストラッシュ」や「獣王会心撃」といった原作にはないオリジナル技がメチャクチャカッコよかったり(当時傘や棒きれでアバンストラッシュ!をやったことのない少年はいなかったはずだ)、最初はダサさの化身とも言えるポップが立派な勇者パーティの一員に成長していったり、ハドラーはじめフレイザードやバーンなど敵キャラクターもとんでもなく魅力的だったり……と、「ドラクエ」ファンならずとも楽しめる極めて良質な少年漫画であり、アニメだった。それが今2020年に再び動き始めるというのは本当に嬉しい。来年のアニメ放映も楽しみだし、ゲームがどのようなものになるのか、もう続報が待ちきれない。 GAME Watch,柳島雄太