ジョン・ボイエガ&オスカー・アイザック、『スター・ウォーズ』“卒業”に感慨

引用元:オリコン
ジョン・ボイエガ&オスカー・アイザック、『スター・ウォーズ』“卒業”に感慨

 いよいよ公開される映画『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(12月20日、日米同時公開)。そのプロモーションのため、J.J.エイブラムス監督を筆頭に、キャスト・スタッフが来日。一緒に取材に応じたフィン役のジョン・ボイエガとポー・ダメロン役のオスカー・アイザックの屈託のない仲良しぶりに、映画への自信のほどがうかがえた。

【動画】レイとカイロ・レン、フォースが激突

――『スカイウォーカーの夜明け』では過去2作以上にジョンとポーが活躍しそうですね。

【ジョン・ボイエガ】気にかけてくれてありがとう、日本の皆さん(笑)。自分の中で「スターウォーズ」は3人の若者たちの友情を描いた映画というイメージがあって、3人がとんでもない世界に押し出されて冒険を繰り広げる中で絆が生まれ、いろんな真実が描かれてきたと思う。『フォースの覚醒』以降にもそういう設定はあって、すれ違ったりしてきたけど、『スカイウォーカーの夜明け』ではレイやポーと一緒に戦うシーンがあって、ブラスターを撃った時はまさに「スターウォーズ」って感じがしました。

【オスカー・アイザック】ストーリー展開的にレイ、フィン、ポ―の3人がそれぞれの旅路を経て、一緒になり「スター・ウォーズ」というサーガの終着地点に到達できたことは感慨深いものがありますね。

――3部作を通して、印象に残っていることは?

【ジョン・ボイエガ】『スカイウォーカーの夜明け』はヨルダン・ロケがとても楽しかった。これはインタビュー用に言わされているのではなく、本当に楽しい思い出になった。みんなとよく笑った。砂漠の中を全速力で走って、体力を消耗することもあったし、砂まみれにもなったけれど、砂嵐が止むのを待つ間、音楽をかけたりしてね。みんなでリラックスする時間が持てたんだ。撮影は過酷だったけど、長く現場をともにしてきたスタッフ・キャストと仲良くなれて、本当に楽しかった。

【オスカー・アイザック】『フォースの覚醒』の冒頭。俳優としてもキャラクターとしても窮地に立たされた状態だった。ルーク・スカイウォーカーの地図をめぐってポーがファースト・オーダーに捕まって、フィンと一緒にタイ・ファイターで脱出するところからはじまったなんだけど、ジョンとは初共演だったし、どのようなトーンでこれからこの物語を語っていくか、手探り状態だったんだ。ジョンとはそういう緊張感のあるシーンをともに乗り越えたことで、俳優としても共演者としても絆ができた。いま振り返るといい思い出だ。

――来日会見で「まだ公開しなくてもいいんじゃない?」と冗談交じりに名残惜しさをにじませていましたが、いまの心境は?

【オスカー・アイザック】『フォースの覚醒』『最後のジェダイ』『スカイウォーカーの夜明け』の3部作、「スター・ウォーズ」サーガに関われたことをとても謙虚に受け止めています。「スター・ウォーズ」というあまりにも大きな存在、世界規模の文化的現象を生む物語に、俳優として貢献できたこと、完結を目の当たりにできたことを誇りに思っています。今回、初めて日本に来ることができたように、世界中の方々と触れ合う機会を得て、人生が変わりました。この作品と出会えた自分を誇りに思っています。

【ジョン・ボイエガ】僕は子どもの頃から「スター・ウォーズ」ファンで、映画はもちろん、ゲームでもよく遊んでいた。そんな世界のベールを自ら開けることになるなんて。ただのファンだったから、どうやって作られているのか、制作過程は全く知らなかったので、それを目の当たりにして、まるで魔法のようでもありましたけど、いろんなインスピレーションを得ることができました。自分が「スター・ウォーズ」の一部になれたことは素晴らしい経験でした。

 そして、いよいよ“卒業”するんだな、一つの時代に幕が下りるだな、というほろ苦い気持ちもあります。でも、シリーズの完結というゴールに向かってやってきたので、祝福こめて、さよならができる気がします。