日芸生が企画・運営する映画祭「スポーツの光と影」が開催中

引用元:ぴあ
日芸生が企画・運営する映画祭「スポーツの光と影」が開催中

日本大学芸術学部映画学科の学生たちが企画・運営する映画祭「スポーツの光と影」が渋谷のユーロスペースで開催されている。日芸生はこれまでも様々なテーマに沿って映画祭を企画・運営してきたが、9回目となる今年は自分たちが通う日本大学のアメフト部でタックル問題が起こったことを受けて“スポーツ”に焦点をあてる。

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スポーツにまつわる話題や事件は良いものも、考え去られるものも含めて日々、報道されているが、本映画祭の紹介ページには「東京オリンピックを控え、スポーツに対しても同調圧力が強まる中で、個人の意見を主張することの重要さに気付かされ、自分たちの考えを発信したいとの思いから、この映画祭を企画した」と書かれている。

上映されるのは、ジャン・ヴィゴ監督の名作『競泳選手 ジャン・タリス』、英国の傑作映画『長距離ランナーの孤独』などのクラシック作品をはじめ、野球界を舞台に映画祭のタイトル通り“スポーツの光と影”を描いた1956年の日本映画『あなた買います』、映画完成後に公開中止になり、ある時期までは上映される機会が極めて少なかった『スパルタの海』、想田和弘監督らが全米最大のアメリカンフットボール・スタジアム、通称”ザ・ビッグハウス”を観察する『ザ・ビッグハウス』など。ゲストを招いたトークイベントも行われる。

本映画祭はこれまでも“働く”や“信じるとは何か?”“1968年”など、通常の映画祭や特集ではなかなか取り上げられないテーマをあえて取り上げ、真摯に作品を選んで開催されてきた。今年もスポーツの様々な側面を多角的に考察できる作品が並んでおり、映画ファンであれば足を運びたくなる内容になっている。

映画祭「スポーツの光と影」
『花形選手』
『競泳選手ジャン・タリス』
『あなた買います』
『長距離ランナーの孤独』
『おれについてこい!』
『リトル・ファイター 少女たちの光と影』
『勇者たちの休息』
『セックス・チェック 第二の性』
『スパルタ教育 くたばれ親父』
『スパルタの海』
『ピンポン』
『オフサイド・ガールズ』
『ひゃくはち』
『オリ・マキの人生で最も幸せな日』
『疑惑のチャンピオン』
『ザ・ビッグハウス』
『破天荒ボクサー』
12月19日(木)までユーロスペースで開催中