ベックが新作『ハイパースペース』を語った最新インタビュー! 『メロウ・ゴールド』からの全てのアルバムについても語った!

引用元:rockinon.com

自分の音楽のどこが好かれているのか、よくわかっていない。写真を撮られる時に、ベスト・アングルを心得ている人っているよね。僕にはそれがまったくわからないんだ(笑)

度重なる作り直しを経て精巧を極めた究極のポップ・アルバム『カラーズ』から2年ぶりとなるベックの新作『ハイパースペース』。『カラーズ』がどこまでも外へと向かうアルバムだったことを考えると、今作は内面へと向かうベックのシンガー・ソングライター・モードになるのかと予想された。ただ、4月にリリースされた先行シングル“ソウ・ライトニング”はベックのカントリー・ブルースをモダンなサウンドに放り込むもので、彼の真骨頂である坩堝感を前面に打ち出す作品になるのではと思わせた。

しかし、実際に全編を通して聴いてみると、ファレル・ウィリアムスと作り出したどこまでもエレクトロニックで、前作のコンテンポラリーさも引き継いだサウンドを前面に押し出しつつ、自身の楽曲の真髄を聴かせていくという、非常に挑戦的なシンガー・ソングライター・アルバムだった。実際、憂いに満ちた美曲が多く、02年の名作『シー・チェンジ』の悩殺的なまでの抒情とどこまでも時代に挑むアプローチが天才的なまでに一体化した音像が繰り広げられているのだ。そんな現在の心境に迫った記事をご紹介したい。(高見展)

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