“欲望うごめく世界をパワーアップ”、ASSH「帝都探偵奇譚ジゴマ」続編が開幕

ASSH「『帝都探偵奇譚ジゴマ2』上海租界編」が、昨日12月11日に東京・シアターグリーン BIG TREE THEATERで開幕した。

【写真】ACTOR’S TRASH ASSH 第23回本公演「『帝都探偵奇譚ジゴマ2』上海租界編」より。(メディアギャラリー他14件)

本作は、ASSH Annexが昨年上演した「帝都探偵奇譚ジゴマ」の続編。レオン・サジイによる怪盗小説「ジゴマ」を原作に、松多壱岱が脚本・演出を手がける。

時は昭和元年。探偵・三笠夢之介の元に現れた情報屋の平ヰ太郎は、凶悪事件を起こして姿を消した怪盗・ジゴマが上海の租界に姿を見せたことを告げる。夢之介と助手の花咲繭子が上海へ飛ぶと、上海租界の探偵・銭林五郎もジゴマを追いかけていて……。

開幕に際し松多は、「新キャラ、そして舞台を上海租界に移し、欲望蠢く世界をさらにパワーアップさせてつくりあげました」と続編をアピール。W主演を務めるASSHの小栗諒と服部武雄は、「大胆かつ繊細に座組全員で物語の結末に向かっていけたら」「皆で大切に向き合って造り上げた作品です。皆様に楽しんでいただけたら」とそれぞれに意気込みを語っている。

上演時間は約2時間10分で、公演は12月15日まで。なお本公演では、一部のストーリーが変化する“怪盗サイド”と“探偵サイド”の物語が交互上演される。

■ 松多壱岱コメント
フランスの怪盗小説・レオン・サジイ作「ジゴマ」のキャラクター、そして江戸川乱歩の名セリフをモチーフに描いた「帝都探偵奇譚ジゴマ」シリーズ二作目です。
新キャラ、そして舞台を上海租界に移し、欲望蠢く世界をさらにパワーアップさせてつくりあげました。
また毎回歌唱シーンがあります。
前回は浅草オペラだったのですが、今回は上海ということでジャズスタンダードを見事に澤田真里愛が歌い上げます。
人間の根本は善なのか、悪なのか。
古来より語られて来ました。
僕は随分前に、犯罪者の心理に興味を持ち、シリアルキラーの本を貪るように読んでいた時期があります。
そこで知るのは、人間の心の脆さ、深さ、儚さ、信じることの大切さ。
たった一つの躓きからあっという間に犯罪に手を染めてしまう人々……。
是非、その眼で観ていただけたら。

■ 小栗諒コメント
「帝都探偵奇譚ジゴマ2~上海租界編~」無事幕を開けることができました。
稽古中から壱岱さんともずっと「早く本番したいね。」と話してましたし、W主演の相方の服部武雄とも毎日、毎回が楽しいねって話もしていたので遂に実現したという感覚ですね。
凄く集中力のいる作品だからこそとてもやりがいを感じています。「悪」がテーマでもありますし「死」も伴うからこそ大胆かつ繊細に座組全員で物語の結末に向かっていけたらと思います。
千秋楽までもっともっと意識を高めて行きますので最後まで応援よろしくお願いいたします。

■ 服部武雄コメント
夢之介と向き合う毎日に新しい発見があり、そして知れば知るほど夢之介の偉大さについて行くのに必死でした。でも初演より仲良くなれた気がします。皆で大切に向き合って造り上げた作品です。皆様に楽しんでいただけたら幸いです。

■ ACTOR’S TRASH ASSH 第23回本公演「『帝都探偵奇譚ジゴマ2』上海租界編」
2019年12月11日(水)~15日(日)
東京都 シアターグリーン BIG TREE THEATER

原作:レオン・サジイ「ジゴマ」
脚本・演出:松多壱岱
出演:小栗諒、服部武雄 / レノ聡、水城夢子、木村優良、山本真夢、花岡芽佳 / 紅葉美緒、織田俊輝、安達優菜、澤田真里愛、三浜ありさ、高田舟、是澤洋文、工藤美輝 / 小倉江梨花、梅田祥平、小田峻平、飯原優、宮ノ尾美友 / 武田知大、丸山正吾、石部雄一