東京パラ2020の公式映画制作決定 選手の生活や練習風景を撮影

引用元:オリコン

 東京2020組織委員会は11日、都内で『東京2020パラリンピック競技大会』公式映画制作に関する記者会見を開催。NHKがドキュメンタリー番組として制作した後、その映像などを基に国際パラリンピック委員会(IPC)が公式映画として編集する。パラアスリートの生活や努力の過程などを放送することで、共生社会の実現に寄与したい考え。

【写真】アンドリュー・パーソンズ会長、森喜朗会長らが出席

 NHKはこれからプロデューサーを選んだ後、年明けから制作をスタートする。NHKの上田良一会長は「大会の公式記録映画を制作することをうれしく思う。東京パラリンピックでは世界から集まる4000人超のパラアスリートたちが、自らの限界に挑戦する姿で感動と勇気を与えてくれるに違いない。NHKは『挑戦にリスペクトを』という言葉をキャッチフレーズに、最高水準、史上最大規模の放送サービスを届け、大会の成功に貢献したいと思っている」と意気込んだ。

 映像は4Kで制作し、番組は100分前後にまとめる予定という。上田会長は内容について「まだ決定していないと」しつつも、「世界各国の多様なアスリートたちの日頃の暮らしや練習の様子などを含めて描き、世界中の人々の『共生社会』への理解が一層深まる内容を期待している」と説明。放送時期についてはまだ決定しないが、「大会の記憶が新しいうちに放送したい。2020年内に放送できれば理想的だと考えている」と明かした。

 IPCは、NHKが制作した番組や、そのほかの素材の提供を受け、映画の制作を始める。制作した映画は非営利でパラムーブメントを高める目的であれば劇場などで上映可能という。会見に出席した組織委員会の森喜朗会長は「撮影には全面的な協力をしていきたい。撮れるところは全部撮ってもらう。障害者が試合に臨む前の準備、努力の過程も撮ってもらった方がより効果的かなと思う。大会の記録を後世に残せることはうれしいこと」と期待を寄せていた。