みんなに愛された“不世出のコメディアン”志村けんさん もっと笑わせてほしかった

引用元:夕刊フジ
みんなに愛された“不世出のコメディアン”志村けんさん もっと笑わせてほしかった

 「変なおじさん」「バカ殿様」…。独特のキャラクターやギャグで日本中を笑いで包み、昭和から平成、令和と時代を超えて、お笑い界の第一線を走り続けた志村けんさん。新型コロナの感染拡大に沈む今だからこそ、もっとみんなを笑わせてほしかった。

 1974年、ザ・ドリフターズの正式メンバーになると、TBS系『8時だョ!全員集合』で披露した「東村山音頭」や「カラスの勝手でしょ」「おこっちゃやーよ」などのヒットフレーズや、加藤茶(77)との「ヒゲダンス」などで子供の心をつかんだ。仲本工事(78)とのコントで披露した「最初はグー」は今では幼稚園児でも普通に使っている。

 その後も「バカ殿様」や「変なおじさん」の人気キャラクターや「アイーン」「だいじょうぶだぁ」などがヒットし、今も日本テレビ系『天才!志村どうぶつ園』やフジテレビ系『志村でナイト』の冠レギュラーを持つ現役選手だった。

 2001年から2年間、夕刊フジで「志村けんの人生だいじょぶだあ~」を連載したことも。

 『全員集合』で一緒に仕事をした放送作家の奥山てる伸氏(82)は「ドリフの前に『マックボンボン』という漫才コンビを組んだが長続きしなかった。しゃべくりで笑いをとる人じゃない。でも私の孫は今も『全員集合』のDVDで笑っている。動きや見た目、フレーズで笑いを取れるからこそ、老若男女に受けるのだろう。不世出のコメディアンだ」。