平井堅とんだトバッチリ…「4分間のマリーゴールド」視聴率低迷で

 今期の連ドラの視聴率レースは大方の予想通り「ドクターX~外科医・大門未知子~」(テレビ朝日系木曜夜9時~)が余裕の独走。「グランメゾン東京」(TBS系日曜夜9時~)が続き、3着を「同期のサクラ」(日本テレビ系水曜夜10時~)と「シャーロック」(フジテレビ系月曜夜9時~)で争っている。

「右肩上がりで『シャーロック』を抜いた『サクラ』にブレーキをかけたのが、フジの『FNS歌謡祭』です。2週連続放送なので、11日の『サクラ』第9話の数字も厳しくなりそうですね。最終回に向けて盛り上げようとしていた日テレにすれば、思わぬライバル出現といったところでしょうか」(広告代理店関係者)

 上位が死闘を繰り広げる中、〈平井堅の無駄づかい〉などとネット上で揶揄されているドラマがある。福士蒼汰(26)が主演の連ドラ「4分間のマリーゴールド」(TBS系金曜夜10時~)だ。

 手を触れた人の未来が分かる救急救命士のみこと(福士)と、彼がその余命を見てしまった義姉の沙羅(菜々緒)の切ないラブストーリー。初回視聴率こそ2ケタだったが、中盤第6話で5%台に。これまでの平均は7%台と低迷中だ。

■2年連続で〈無駄づかい〉と…

「原作はキリエによる同名漫画。漫画だからあり得ない設定でもいいし、菜々緒が清楚なメークで意外な役を演じるのだって悪くない。リアルタイム視聴率を狙いにいかずに、面白いものを作ろうという姿勢は分かるのですが、視聴率も、ネット上の評価も得られていません。恋愛パート、救命パート、家族ドラマパートが噛み合わず、散漫なのが致命的です」と話すのは、テレビコラムニストの亀井徳明氏。

 そのネット上の評価は〈菜々緒の役柄に無理がある〉や〈(共演の)横浜流星が目的で我慢して見る〉〈主題歌の平井堅の無駄づかい〉など、辛辣な意見が多い。前出の亀井氏が続ける。

「平井堅の無駄づかいといえば、昨年の今頃にフジテレビで放送し、平均6%台だった『黄昏流星群』もそう言われていました。ただ、『黄昏流星群』は作り手の意図が明確だったので、ツッコミを入れる楽しみがあった。一方『4分間――』は、主軸であるはずのラブストーリーよりホームドラマ部分の方が面白かったりする。軸がブレているのでネット上で盛り上がりづらいんです」

 まあ、2年連続で〈無駄づかい〉と言われてしまった平井堅は、とんだトバッチリか。

「平井が主題歌を手がけた2011年放送の『JIN―仁―完結編』は、全話平均21%台と大ヒット。最近でも17年放送の『小さな巨人』は13%台と好調だった。いずれも“TBS日曜劇場”という看板枠ではありますが、『4分間――』がコケたことで、平井にまで妙な“傷”がつかなければいいんですが」(テレビ誌ライター)

 ドラマに主題歌が足を引っ張られるなんて、シャレにならない。