エリザベス女王、ビデオチャットで感染拡大を抑えるための「社会的距離」確保へ

引用元:ELLE ONLINE
エリザベス女王、ビデオチャットで感染拡大を抑えるための「社会的距離」確保へ

世界的に感染の拡大が続く新型コロナウイルスもどうやら、エリザベス女王(93)が家族との時間を持つことを完全に妨げることはなさそう。『タウン&カントリー』がこのほど確認したところによれば、女王は当面、ビデオチャットで家族とコミュニケーションを取ることになる見通し。

感染の拡大を抑制するための方法として、「社会的距離の確保」がより強く訴えられるようになるなか、世界中の多くの人たちが、家族や友人とのつながりを保つために、このテクノロジーに頼っている。

『テレグラフ』紙によると、王室メンバー間のプライベートな通話・通信についてはセキュリティーをさらに強化する必要があることから、女王の側近たちは現在、サービスの利用開始に向けて準備を進めているところだという。

女王は3月19日(現地時間)、当初の予定より早くバッキンガム宮殿から(毎年イースター休暇を過ごす)ウィンザー城に移動。夫フィリップ殿下(98)とともに過ごしている。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、高齢者にとって特にリスクが高いとされる。そのため女王夫妻は、イギリス政府が新たに打ち出した「社会的距離の確保に関するガイドライン」に示されている「70歳以上の国民は可能な限り家族や友人と一緒に過ごすことも避けるべき」との勧告に従っているそう。

チャールズ皇太子とカミラ夫人もまた、ともに70歳代前半であり、この勧告の対象。夫妻はロンドンを離れ、当面はスコットランドのバルモラル城に滞在する予定となっている。 エリザベス女王、ビデオチャットで感染拡大を抑えるための「社会的距離」確保へ タブレット端末の画面に見入るエリザベス女王 GETTY IMAGES また、女王の活動を支えるチームは、女王がテレビ放送を通じて国民にメッセージを送るための準備を進めているとのこと。毎年恒例のクリスマスのスピーチ以外では、2002年に女王の母エリザベス皇太后(クイーン・マザー)が亡くなったとき以来となる。

首相官邸の関係者は『テレグラフ』紙に対し、「エリザベス女王ほど経験豊富な方はいません。国民にメッセージを送るべき最適のタイミングは、女王が最もよく理解されているでしょう」と語っている。長年にわたって国民から支持されてきた女王の言葉により多くの人々が従えば、イギリスで「社会的距離」戦略が成功する確率はさらに高まるかもしれない。
(From TOWN&COUNTRY)