MDMAやLSDを所持したとして、麻薬取締法違反の罪で起訴された女優、沢尻エリカ被告(33)。保釈後、公の場に登場しないまま車で姿を消し、「心の底から後悔している」とコメントしたが、本当に反省しているのか、うかがい知れないままだ。10年以上前から薬物を常用していたというだけに、再犯の恐れはないのか、疑念も残る。
6日夜、警視庁東京湾岸署の裏口から黒い車で脱出した沢尻被告。車内にはカーテンが引かれ様子をうかがうことはできなかった。
沢尻被告は所属事務所を通じ「多くの方々を裏切ってしまったことを心の底から後悔しております」と謝罪するコメントを発表した。人間関係を含め違法薬物とのつながりについて「一切断つことを固く決意し、専門家の指導も受けて、立ち直ることをお約束します」と表明。医療機関に向かったと明らかにした。
ただ、沢尻被告は「10年以上前から、大麻やコカイン、MDMA、LSDを使っていた」と供述している。6日に覚せい剤取締法違反(所持)の疑いで再逮捕された元タレント、田代まさし(本名・政)容疑者(63)のように再犯を繰り返す例もある。
薬物依存への認知行動療法などを研究する筑波大人間系の原田隆之教授は、沢尻被告について「報道を見る限り、長期にわたり違法薬物を使用しながら仕事に支障はなかったようだ。(身体的な)依存症としては軽度だと考えられる」とみる。そのうえで、「重度の依存症とみられる田代容疑者は、病院や支援団体で日常生活と距離を置くことが適切だが、沢尻被告は日常生活に復帰できるほうが望ましい。再犯の誘惑となる交友関係を整理し、人生の目標をどう改めるか、カウンセラーと話し合いながら考えることが適切だろう」と指摘する。
ハウスやテクノミュージックなどのイベントで渋谷などのクラブに出入りする様子をしばしば目撃されていた沢尻被告。「クラブイベントや音楽フェスなどのVIPルームで薬物をもらうことが多い。売人が薬物使用の噂がある芸能人を『VIP客』としてリスト化し、近づくケースもある」とプロダクション幹部。
彼女を慕うタレントやアーティストの人脈をたどると、「薬物の供給源と密接な関わりがあった」(捜査関係者)とされ、“魔の手”をどう断ち切るかが、復帰を左右することになる。
沢尻エリカ、保釈後も公の場に登場せず 「心の底から後悔」コメント発表も“魔の手”断ち切れるか?
引用元:夕刊フジ