ikumi「手作業で」ファッションマスク製作販売

引用元:日刊スポーツ
ikumi「手作業で」ファッションマスク製作販売

デザイナーとして自らのブランドを持つモデルのikumi(33)がこのほど、立体型のファッションマスク「IKUMI MASK」を開発、本格的に発売することになった。

ikumiは独特な世界を演出することで知られ、ファッション業界にもファンが多い。ストリート系のファッション誌のモデルで人気を集めてきたが、現在はデザイナーとしても自らのブランド「IKUMI」を立ち上げている。関係者によると「10~20代の人気が高い」という。

ブランドの特徴は、奇抜で毒々しいデザイン。ポップなコレクションで、モノトーンをベースにストリートカルチャーを国内外に発信するスタイルだ。14年から米ニューヨークでファッションショーを始め、昨年はパリにも進出。現在は日本でも独自のファッションショーを繰り広げている。

女優剛力彩芽(27)は「一番のお気に入りブランド」と公言し私服としても愛用しているほど。ほかにも水曜日のカンパネラのボーカルのコムアイ、女優中条あやみ(23)や安達祐実(38)など「IKUMI」ファンは幅広い。

ikumiは「今の時代はモデル出身のデザイナーはたくさんいますが、自分でファッションショーを開いて、なおかつモデルとしても出ている人はいません。私は、誰もやっていないことにチャレンジしたいと思ったんです」。

今回、新たに手掛けたのが新型コロナウイルスの感染拡大で品薄となっているマスク。特殊な繊維の生地を重ね合わせ、立体縫合で「鼻にあたる部分にフィット感を出している」と話す。さらに、耳にかけるひもの部分にも独自の手法を加え、ファッション性と同時に利便性も追求した。

3月上旬に東京・有楽町の阪急で開催していたポップ・アップ・ショップで販売したところ、用意した100枚が数時間で完売したという。そこで、本格的に商品化することにしたという。ただ、国内での製品工場などを探したそうだが「納得した縫合が出来ない」「コストが合わない」ことから、「仕事仲間などに短時間で縫合技術を学んでもらって手作業で作っています。もちろん増量を目指して工場を探していますが、今の手作業では1枚作るのに、どうしても2時間かかってしまいます」と言うのが現状で、既に数百枚の対応が可能だという。