玉川徹氏 厚労省の相談目安「37・5度4日間」根拠に「ただ単にPCR検査の数が足りてない…」

玉川徹氏 厚労省の相談目安「37・5度4日間」根拠に「ただ単にPCR検査の数が足りてない…」

 テレビ朝日の玉川徹氏が11日、同局「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜前8・00)に出演。新型コロナウイルスによる肺炎(COVID19)が拡大している問題で、厚生労働省が2月17日に公表した、帰国者・接触者相談センターへの相談の目安について言及した。

 厚労省は、風邪の症状や37・5度以上の発熱が4日間以上続くか(高齢者の基礎疾患のある人は2日程度続く場合)、強いだるさや息苦しさがある人は、相談するよう目安を公表していた。番組では、この「4日間」について、10日の参院予算委員会で共産党の小池晃参院議員から「これでは重症になる高齢者を見落とすことになるのでは?」と問われた政府の専門家会議副座長で、地域医療機能推進機構理事長の尾身茂氏が「4日というのは普通の人。高齢者や基礎疾患のある人は2日。個人的には初日(1日目)でもいいと思っている」と答弁したと伝えた。また、小池氏がさらに「こういう基準は撤回すべきでは」と問うと、尾身氏は「これは実態として、まだキャパシティーが(少ない)、という問題を考慮した」と答弁。あらためて番組が尾身氏に“4日間”の根拠を聞いたところ「4日間は自宅で経過観察というのは、PCR検査のキャパシティーとのバランスを現実的に考えたから」と回答したという。

 玉川氏は、「尾身さんのこの話、私も聞いて、要するに臨床医学的に4日間家にいてもらうってことではないんですね。医療機関がパンクするとかそういうふうな話でもなくて、ただ単にPCR検査の数が足りてないので、こうするしかなかったってことです」と指摘。そして「専門家会議の皆さんもそういうふうに考えてるというふうなことを我々は重く受け止めなければいけない。モーニングショーではずっと軽症から…」と話した。

 また「軽症の定義もいろいろ違っちゃうんだけど、厚生労働省がいってる重症って何かって言ったら、ICU、集中治療室に入るか、もしくは人工呼吸器か、これを重症化っていっているんですね。だからちょっとせきが出るなぁ、調べてみたら肺に影があるなぁっていうのは、入ってないんですよ、重症に。それからその後マスクで酸素を吸入するっていうのも入ってないんですよ。そこまでは軽症肺炎なんですよ。軽症っていうことで早く見つけて対処するというふうなことがいかに大事かっていうのは専門家会議でも認めたことですから、番組によってはですね、そういうふうなことじゃない主張の番組もあるみたいですけど」と話した。羽鳥アナが「いろんな主張があって“いや、検査はそんなに全員に必要ないんだ”っていう言ってるところもあります」と言うと、「でもそれは結局そういう専門家の方は知見を述べてくださいって招かれてしゃべるわけだから当然そういうふうなお話されるわけで、それはやっぱり番組がどういう専門家を選んでるかっていうのも問われる時代になるだろうと私は思います」と私見を述べた。