ゆうめいの進化した“原点”を楽しんで、代表作上演の「ゆうめいの座標軸」本日開幕

ゆうめいの進化した“原点”を楽しんで、代表作上演の「ゆうめいの座標軸」本日開幕

ゆうめい「ゆうめいの座標軸『俺』『弟兄』『あか』」が、本日3月4日に開幕する。

これは、池田亮率いるゆうめいが、代表作3作品を上演する企画。ゆうめいの処女作「俺」では、初演で二人芝居だった作品を田中祐希の一人芝居として立ち上げる。下北ウェーブ2017に選出された「弟兄」では、”克服できない嫌な体験”から生まれた物語が展開。また「あか」では、2018年の初演と同じく池田が実祖父である画家・池田一末の遺作を展示し、出演者に実父・五島ケンノ介(池田靖)を迎えるほか、2020年版として新たに石倉来輝が実母・石倉千津子と共に登場する。なお、昨年10月に上演された「姿」の上映会が7・8日17:00に実施されるほか、昨年7月からゆうめいが月に1度開催してきたワークショップの発表会が14・15日20:00に行われる。

【写真】ゆうめい「ゆうめいの座標軸『弟兄』」より。(撮影:福本剛士)(メディアギャラリー他7件)

池田は過去作を上演するにあたり、「各作品をどのような方向へパワーアップさせるのかという軸のようなものを最初に決めました。『弟兄』は、実体験から作品を作り発表したことによって、基となる現実と周囲がどう変化したのかを改めて発表するためのシーンを作ること。ゆうめい旗揚げの初公演だった『俺』は、あの時の初めて何かを作る衝動や、現在は切り捨て始めていた荒っぽさをより際立たせること。祖父の絵と父と俳優たちで作り上げた『あか』は、新たに俳優の実母が参加することによって生まれた新しい関係から家族や作品というものをあやふやにしていくこと」と語り、「ゆうめいという原点は変わりませんが、どれもこれも別々な作品となっております。広がり続ける方向と巡り巡った変化を楽しんでいただけましたら幸いです!」と観客にメッセージを送った。公演は3月16日まで。

■ 池田亮コメント
今回は過去作を上演するということで、各作品をどのような方向へパワーアップさせるのかという軸のようなものを最初に決めました。
『弟兄』は、実体験から作品を作り発表したことによって、基となる現実と周囲がどう変化したのかを改めて発表するためのシーンを作ること。
ゆうめい旗揚げの初公演だった『俺』は、あの時の初めて何かを作る衝動や、現在は切り捨て始めていた荒っぽさをより際立たせること。
祖父の絵と父と俳優たちで作り上げた『あか』は、新たに俳優の実母が参加することによって生まれた新しい関係から家族や作品というものをあやふやにしていくこと。
そして『ひとつきワークショップ発表』では自分の演出という立場もあやふやにして、参加した全員が演出として、ゆうめいという発表の場を活用してもらうこと。
これらを全て複合させたのが『ゆうめいの座標軸』という企画です。
ゆうめいという原点は変わりませんが、どれもこれも別々な作品となっております。広がり続ける方向と巡り巡った変化を楽しんでいただけましたら幸いです!
よろしくお願いいたします。

■ ゆうめい「ゆうめいの座標軸『俺』『弟兄』『あか』」
2020年3月4日(水)~16日(月)
東京都 こまばアゴラ劇場

作:池田亮

□ 「俺」
演出:小松大二郎、池田亮
出演:田中祐希

□ 「弟兄」
演出:池田亮
出演:古賀友樹、中村亮太、鈴木もも、宮岡有彩、石川琢康、田中祐希、小松大二郎 / 森谷ふみ

□ 「あか」
絵画制作:池田一末
演出:石倉来輝、石倉千津子、池田亮、五島ケンノ介、小松大二郎
出演:石倉来輝、石倉千津子、池田亮、五島ケンノ介、小松大二郎、田中祐希