コロナで外出自粛の北海道、テレビ視聴率がアップ

新型コロナウイルスの感染拡大防止の動きが活発化する中、週末の外出自粛が要請された北海道では、テレビ視聴率が上昇していることが2日、分かった。テレビの視聴世帯の割合を示す総世帯視聴率（HUT）が札幌地区では急上昇している。また、新型コロナウイルスを報じる報道番組の平均視聴率（関東地区）の上昇も顕著になっている。

鈴木直道北海道知事は2月28日に「この週末は、外出を控えてください」と、外出を控えるよう呼び掛けるなどの「緊急事態宣言」を出した。

放送関係者によると、札幌地区の2月1日（土）のHUTは、全日帯（午前6時～深夜0時）40・3％、ゴールデン帯（午後7時～10時）58・2％、プライム帯（午後7時～11時）55・0％だったが、2月29日（土）はそれぞれ、44・9％、62・5％、59・4％と、各時間帯とも4ポイント以上アップした。2月2日（日）と3月1日（日）を比較しても、同様に急上昇している。外出を控えたことで、視聴率が上がったようだ。

また、報道番組（関東地区）の平均視聴率も上昇傾向にある。ビデオリサーチによると、2月1日放送のNHK「ニュース7」は14・3％だったが、同29日は21・3％に。テレビ朝日系「報道ステーション」（月～金曜午後9時54分）も2月27日には20・0％を記録した。20％オーバーは17年3月以来、約3年ぶり。同日の前4週平均は14・6％だった。