「めちゃくちゃ怖いですよ…」モデル雀士・岡田紗佳が震える手で戦う麻雀という競技

引用元:AbemaTIMES

 何万人という観衆の前で1人、颯爽とランウェイを歩く美女モデルが、たった3人を相手に麻雀で戦うだけで脂汗を流し、手を震わせ、重圧に思わず顔を伏せる。そんな世界がある。モデル兼プロ雀士の岡田紗佳は、そんなところに身を投じている。プロ麻雀リーグ「Mリーグ」。ファッションショーやグラビアでその抜群のスタイルを披露する岡田は、このリーグについて「めちゃくちゃ怖いですよ…」という。モデルとして踏み出す一歩と、雀士として選択する一打は、まるで違うという。

【映像】岡田紗佳はプレッシャーで思わず目を伏せる(第1試合)

 モデル・タレントとしての岡田を知る人からすれば、時として歯に衣着せぬ堂々とした発言と、イメージそのままにかっこよく歩き、ポーズを決めるところを連想するだろう。実際、本人も「芸能活動だったら、誰と一緒でもそんなに緊張することはないんですよね。バラエティ番組に出ても、周りの方々がおもしろいからケラケラ笑っちゃうし」と、思い出しただけで笑った。ただ、話題が麻雀になっただけで、表情に緊張が走った。「ランウェイで頭が真っ白になっても歩けますけど、麻雀で頭真っ白になったらミスに直結しますからね…」と、その事態を想像するだけでも恐ろしい、といった様子だ。

 選手として参加する前の昨期も、Mリーグはしっかり見ていた。「前までは視聴者の立場でオープニング曲を聞くと『やった、Mリーグが始まる!今日も見るのが楽しみ』って思っていたんですけど」、今はまるで違う。「あの音楽の意味合いが変わっちゃって。自分も出てない試合でも、聞いただけでドキドキしちゃんうですよ」と、苦笑いした。

 極度の緊張は、プロ歴もまだ浅く、最年少の25歳の岡田だから、というわけではない。これまでも百戦錬磨のプロたちが、その試合数を考えれば、はるかに多いペースで少牌、見せ牌といったミスをしている。細かな打牌選択のミスなども含めれば、さらに多い。「大先輩たちがミスをいっぱいしているのを目の当たりにしていて、余計自分もちゃんとやらなきゃって思って。一生懸命勉強はしているんですけど、どちらかというと気持ちの面で強くしていかないといけないかなと、自分ではずっと思っています」と、押し寄せてくるプレッシャーに対する防波堤を築く作業を、日々繰り返している。

 Mリーガーとしての初勝利は、大粒のうれし涙を流した。2勝目は計算ミスもあり、自身の放銃で単独トップから同点トップとなり青ざめた。そして12月6日。しびれながらも3勝目を手にし、ようやく自然な笑顔でインタビューに答えた。モデルとして大きなファッションショーを経験した時以上に、この日の勝利はきっと雀士・岡田を大きく育てたはずだ。